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メンバー紹介


所長

齊藤 修

アニマルバイオサイエンス
学科教授

齊藤 修

学位
理学博士(東京大学)
東京大学大学院理学研究科博士課程修了

専門分野
分子生物学、神経生物学、生化学

プロフィール

バーモント大学(米国)医学部、国立精神・神経センター神経研究所、東京都神経科学総合研究所の研究員を歴任。

研究員、研究テーマ

動物部門

小倉 淳

アニマルバイオサイエンス
学科教授

小倉 淳

学位
博士(理学)(総合研究大学院大学)

専門分野
ゲノム生物学、分子進化学:昆虫など

研究テーマ

ゲノム編集技術は、医療や食品にも用いられ、私たちの未来を大きく変えようとしています。その時に問題となるのが、オフターゲット効果と呼ばれる現象で、目的としていないゲノム領域が改編されてしまう現象です。我々は、このオフターゲット効果が、どのような形でどのくらいの割合で生じるのかを明らかにするとともに、ゲノム編集でオフターゲット効果が出ていないということを証明する安全性保証技術の開発に取り組んでいます。

研究テーマ(英語版)

齊藤 修

アニマルバイオサイエンス
学科教授

齊藤 修

学位
理学博士(東京大学)
東京大学大学院理学研究科博士課程修了

専門分野
分子生物学、神経生物学、生化学

研究テーマ

水中に棲む魚類が持つ温度を感じる仕組みはどのようなもので、その後環境が大きく異なる陸上動物に進化する過程でどんな変化を獲得していったのかを研究しています。まずメダカをモデルに、温度を感じるセンサーを見つけ出し、その機能を明らかにし、更にゲノム編集により、そのセンサーが無くなったら、あるいは機能変化を導入したら、メダカの温度の感じ方がどう変化するか研究を進めています。

研究テーマ(英語版)

竹花佑介

アニマルバイオサイエンス
学科教授

竹花佑介

学位
博士(理学)(新潟大学)

専門分野
発生生物学:魚類など

研究テーマ

メダカの近縁種を使って、個体のオス・メスが決まる仕組みを研究しています。例えば、ある「オス決定遺伝子」の有無で性別が決定されているとすれば、その遺伝子がゲノム編集技術によって取り除かれたら、メスに性転換することが予想されます。このような方法で、性決定遺伝子の機能を解明しようとしています。

研究テーマ(英語版)

中村肇伸

アニマルバイオサイエンス
学科教授

中村肇伸

学位
博士(薬学)(大阪大学)

専門分野
生殖細胞学:哺乳類など

研究テーマ

ゲノム編集技術を用いて全能性を有する初期の着床前胚に特異的に発現する遺伝子を破壊したマウスの作製・解析を行っています。現在までに、胚性遺伝子の活性化に必須の遺伝子、母性RNAの分解に重要な遺伝子、最初の卵割に必要な遺伝子などを明らかにすることに成功しています。

研究テーマ(英語版)

齋藤 茂

アニマルバイオサイエンス
学科准教授

齋藤 茂

学位
博士(理学)(東京都立大学)

専門分野
進化生理学、分子進化学、電気生理学:両生類、魚類など

研究テーマ

動物は温度を感じとり行動を通して環境の温度変化に対応する仕組みを進化の過程で発達させてきました。環境の温度受容に欠かせない「温度感覚」が進化の過程でどのような変化を遂げてきたのか、また、その変化を生み出したメカニズムを明らかにするため、さまざまな動物種を対象に野外調査から研究室での分子レベルの実験まで多様な手法を用いた研究を進めています。

石野良純

客員教授

石野良純

学位
薬学博士(北海道大学)

専門分野
分子生物学、極限環境微生物学:ゲノム科学など

研究テーマ

アーキア(古細菌)のDNA複製・修復・組換えからなる遺伝情報維持機構の解明に取り組んでいます。アーキアは原核生物でありながら、その遺伝情報システムは真核生物と共通の祖先から進化したと考えられます。さらに、超好熱アーキアの研究により100℃の極限環境での生命現象の理解が期待されます。これまでにアーキア特有のDNAポリメラーゼであるPolDやミスマッチ修復に関わるエンドヌクレアーゼEndoMSなどを発見し、アーキア研究の発展に貢献しました。現在もアーキアのレプリソーム複合体構成因子間の機能的相互作用の解明、複製起点に依存しない複製機構の研究、DNA修復のネットワーク機能解明などに力を入れて研究しています。また、新規のゲノム編集技術開発を目指して、種々の環境から採取したDNAからCRISPR-Cas系を単離同定して性質解析を行う研究も行なっています。

植物部門

蔡 晃植

フロンティアバイオサイエンス
学科教授

蔡 晃植

学位
農学博士(東京大学)

専門分野
植物生理学:植物全般

研究テーマ

植物による病原菌認識と免疫反応誘導の分子機構を調べるため、これまでの生理生化学的研究で明らかになった免疫反応誘導に関与する可能性のある遺伝子を、ゲノム編集技術で機能欠損させます。そして、このゲノム編集植物における病原菌認識と免疫反応誘導を調べることで、病原菌認識と免疫反応誘導における各遺伝子の機能を明らかにします。

研究テーマ(英語版)

今村 綾

フロンティアバイオサイエンス
学科講師

今村 綾

学位
博士(農学)(名古屋大学)

専門分野
植物遺伝学:再分化系構築

研究テーマ

イネやウキクサを用いて「環境ストレス応答と植物ホルモンのはたらき」、「デンプン蓄積の制御」という現象に着目し、注目する遺伝子の機能を生化学および分子遺伝学を駆使してその分子メカニズム解明に取り組んでいます。さらに、アイスプラントの再分化系の構築を行い、ゲノム編集技術を用いた機能性向上アイスプラントの作出を目指します。

研究テーマ(英語版)

久保健一

フロンティアバイオサイエンス
学科助教

久保健一

学位
博士(工学)(東北大学)

専門分野
植物生理学、分子生物学:植物全般

研究テーマ

「自家不和合性」は、植物が受粉時に近縁な個体との交配を避ける性質であり、種の多様性維持に重要な役割を果たします。一方、多くの作物はこの仕組みを失った「自家和合性」を示し、栽培種の進化において自家不和合性の打破が重要なプロセスとなっています。私の研究では、ナス科のペチュニアやアブラナ科植物を主な対象に、自家不和合性の分子機構と自家和合性の分子進化の解明を目指しています。また、これらの成果を新規な野菜の育種や有用植物の作出に応用することも目指しています。