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設立主旨


長浜バイオ大学は、大学の付属研究所としては初となる「ゲノム編集研究所」を開設しました。
今、バイオサイエンス分野で起きている大きなイノベーションにより、私たちの社会や経済の構造のみならず、知識や価値の創造プロセスまでもが大きく変わろうとしています。とりわけ、生物の遺伝情報を効率的で自在に操作することを可能にするゲノム編集技術は、高い付加価値や新規形質をもつ動植物の作成などによる食糧生産や資源生産への応用に、また、疾患研究や医療への応用では難治性の病気治療や再生医療による新たな治療、新しい医薬品の開発などに大きく貢献するものと期待されています。
一方で、黎明期のゲノム編集の技術は確立されつつありますが、様々な生物種への適応、各分野の基礎研究や応用研究への適応、さらにはより効率的で有用なゲノム編集技術の開発などについては、これからの研究の進展が待たれている状況です。
本学は開学以来、高い水準のバイオサイエンス研究とそれを基盤にした質の高い教育を行うことで成長を遂げ、今日では3つの学科で構成されるバイオサイエンス学部と、博士課程前期課程と博士課程後期課程を有する大学院バイオサイエンス研究科を併せ持つ「バイオサイエンスの総合大学」へと発展してきました。
こうした中で、倫理的な基盤に立ってゲノム編集に関しての先端的研究を行い、その研究成果を社会に発信していくことは、バイオサイエンス分野の最先端を担う本学の重要な責務といえます。このような背景で開設に至ったのが、ゲノム編集研究所です。
研究所では、ゲノム編集技術を用いた基礎研究と応用研究、ゲノム編集技術を用いた研究成果の社会への発信、ゲノム編集などを用いた研究の受託、講演会や研究会の開催、研究成果の技術移転や導入、内外の研究機関との連携を進めていくことにしています。