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実験・実習教育

他大学に例を見ない時間数と高度な内容

実際の研究現場で通用する技術力・応用力を身につけるため、本学のカリキュラムでは、実験・実習を徹底的に重視しています。実験手技のほか、コンピュータを使った情報技術の実習など、独自性の高い実験・実習に取り組み、1年次から段階的にレベルアップを図ります。

1年次から必修で取り組む実験・実習

国公立大学の多くが、1、2年次に生物・物理・化学の基礎実験を選択受講するのに対して、本学では1年次から自然科学基礎実験と情報科学実習を必修科目にして、専門性の高い学びに取り組んでいます。1年次から週3コマの実験があるため、卒業研究を除いてフロンティアバイオサイエンス学科、バイオデータサイエンス学科は3年間で900時間、アニマルバイオサイエンス学科も865時間という群を抜いた実験時間となっています。

フロンティアバイオサイエンス学科とバイオデータサイエンス学科は3年間で900時間、アニマルバイオサイエンス学科も865時間

フロンティアバイオサイエンス学科の例

実験紹介

1年次 基礎実験

バイオの多様な分野の基礎実験技術を習得する

自然科学基礎実験Ⅱ

バイオサイエンスは分野によって必要とされる実験技術が異なります。DNA系、タンパク質系、物質系、微生物系、動植物系の各分野について基礎的な実験を行い、技術や考え方、実験レポートやノートの作成方法などを学びます。2年次以降の実験の基礎となります。

自然科学基礎実験Ⅱ

2年次 応用実験

化学の知識を生かして美白化粧品の成分を作る

応用実験Ⅱ(物質系)
コウジ酸の同定と定量

コウジ菌の培養液中に生成する生理活性物質(コウジ酸)の同定と定量を行い、美白化粧品にも使われるコウジ酸がチロシナーゼの酵素活性に及ぼす阻害効果を検討します。この実験を通して、機器分析による有機低分子の同定と定量法を習得します。

応用実験Ⅱ(物質系)

培養した植物細胞に遺伝子導入

応用実験Ⅱ(動植物系)
植物培養細胞の継代

植物細胞の培養の基礎と遺伝子導入を学びます。クリーンベンチ内でのカルス誘導と植物培養細胞の継代により、無菌的な培養方法を学び、植物培養細胞や植物プロトプラストへの遺伝子導入により植物への遺伝子導入法や遺伝子発現の確認方法を習得します。

応用実験Ⅱ(動植物系)

3年次 専門実験

抗体を用いて特定のタンパク質を検出する

F専門実験IIB(生命科学系)
ウェスタンブロッティング

タンパク質工学の技術が進歩して、さまざまなタンパク質の生産や産業利用が盛んに行われています。これに関連するウェスタンブロッティング、質量分析によるタンパク質同定などの課題からさまざまな研究手法を理解し、機器分析の技術を習得します。

F専門実験IIB(生命科学系)

無色の細胞を染色して病気を発見する

A専門実験Ⅱ(病理学)
組織標本の染色

病気の原因を探るために、外表からの観察だけではなく、動物個体の臓器の異常を調べ、さらに異常のある臓器から組織標本を作成して顕微鏡観察を行います。細胞レベルの異常を検出する方法を実践して、病気の原因を探る方法論を学びます。

A専門実験Ⅱ(病理学)

PICK UP

湖にそそぐ川から水生生物を採取して種を特定する

自然科学基礎実験Ⅰ

初めて実験に取り組む1年次生がバイオサイエンスの実験を安全かつ的確に行えるように、器具・機器の取り扱いや試薬調製法などの基本について学びます。実習に「ガサガサ」を取り入れ、水生生物の採取や種の同定作業を行います。

自然科学基礎実験Ⅰ

学外の牧場で飼料作りや動物の管理を体験

家畜飼養学実習

学外の公的機関の牧場で、夏期休暇中に実習を行います。産業上有用なウシ等の動物に接し、飼料作りや超音波による妊娠鑑定、体重測定、鼻紋採取、直腸検査等の動物の管理を体験することで、畜産の現状や産業動物に対する理解を深めます。

家畜飼養学実習