×

実験研究機器

学びと研究を助ける最新の実験・実習機器

本学には、透過電子顕微鏡などの電子顕微鏡、高速並列計算機などのコンピュータシステムなど、最先端のバイオ研究には欠かせない最新の実験機器が揃っています。1年次生からこうした機器を活用して、充実した環境で学習し、研究に打ち込むことができます。

オービトラップ質量分析計

オービトラップ質量分析計

最新のイオントラップ型質量分析計で、高いイオン選択性と感度、質量分解能を有しています。これまで同定できなかった微量物質や、さまざまな物質が混ざった試料から未知の物質を同定することも可能となりました。

セルソーター

セルソーター

組織・細胞集団から特定の細胞だけを分取し、個々の細胞を解析し分離することが可能です。細胞を基盤とした様々な基礎研究の際に、細胞をツールとして利用するための前処理に活用される機器です。

ルミノ・イメージアナライザー

DNAやタンパク質を化学発光法、蛍光法、青色LEDを用いたケミフローレッセンス法で高感度に検出し、高解像度の画像データを出力するとともに、定量解析の簡便化を実現したCCDカメラによる画像解析装置です。

透過電子顕微鏡

透過電子顕微鏡

光学顕微鏡の約1000倍の解像力をもち、タンパク質などの高分子集合体、ウイルス、細胞内微細構造の観察に適した電子顕微鏡です。パソコンで制御でき、TVカメラシステムによる自動焦点機能を搭載しています。

高速並列計算機

高速並列計算機

ゲノム情報の解析やタンパク質の立体構造予測など、複数のCPUコアによる高速の並列計算と、大量のメモリを必要とする演算処理に使用します。本機は384個のCPUコアと、1テラバイトのメモリを搭載しています。

蛋白質微量精製システム(高速液体クロマトグラフ)

タンパク質微量精製システム(高速液体クロマトグラフ)

様々な生体試料に含まれる微量のタンパク質やペプチドなどを、分離・精製・分取するために利用する装置です。質量分析計と連結することにより、極めて少量の試料でも信頼性の高い分子量を検出することができます。

ガスクロマトグラフ質量分析計

ガスクロマトグラフ質量分析計

揮発性物質や低分子物質など気化しやすい化合物の含有成分を分離し、質量分析法によって各成分の定性・定量を行うための装置です。植物に含まれる香料成分や食品添加物の分析、環境ホルモンの検出などに利用します。

高速液体クロマトグラフ質量分析計

高速液体クロマトグラフ質量分析計

細胞や組織から抽出したタンパク質を分離し、それぞれの分子量を測定してタンパク質の発現を網羅的に調べるプロテオーム解析や、完全に精製されていない低分子有機化合物の定性・定量、構造解析などに使用します。

実験動物用マイクロX線CT装置

実験動物用マイクロX線CT装置

マウスやラットなど小型実験動物のX線CT画像を撮影します。2次元画像から3次元構造を簡単に構築でき、動物の体を傷つけることなく骨や脂肪といった組織の形態を最小5マイクロメートルの分解能で解析できます。

生化学自動分析装置

生化学自動分析装置

実験動物の血液からタンパクや電解質、脂質、ミネラルなどの各種成分を測定し、肝・腎・膵臓といった臓器の状態を調べるために使用します。測定方式の異なる比色27項目と電解質3項目をこの1台で測定可能です。

円偏光二色性分光光度計

円偏光二色性分光光度計

円偏光二色性スペクトルの測定により、生体内で働くキラル分子の絶対配置を決定し、生体分子それぞれの定性・定量、光学純度を調べるための装置です。さらにタンパク質の2次構造や3次構造の推定が可能です。

共焦点レーザ走査型顕微鏡

共焦点レーザー走査型顕微鏡

光源にレーザーを用いることで、生きた細胞や組織であってもピンポイントで迅速に高感度な画像を得ることができます。また、様々な焦点で観察した画像をコンピュータで再構築し、生物試料の3次元画像も得られます。

フルオロ・イメージアナライザー

フルオロ・イメージアナライザー

蛍光試薬や放射性同位体でマーキングしたサンプルから放射線を検出したイメージングプレートを用い、二次元分布を測定する蛍光画像解析システム。3波長レーザー(473/532/633nm)で、ほぼすべての蛍光色素に対応。

マトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型質量分析計

マトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型質量分析計

紫外レーザー光を照射してサンプルをイオン化し、真空管内の飛行時間を検出することで、タンパク質・ペプチド・核酸・脂質・糖鎖などの生体高分子、代謝物や薬剤などの有機化合物の精密な分子量を測定できます。

単結晶X線解析装置

単結晶X線解析装置

タンパク質などの生体物質は三次元構造をもつことでその機能を発揮します。そこでタンパク質などの生体高分子の単結晶を作成し、X線が結晶格子で回折する現象を利用して、それらの立体的な分子構造を精密に解析します。

赤外分光光度計

赤外分光光度計

波長を変えながら赤外線を測定対象に照射して、分子の振動運動を調べることで分子の化学構造や状態に関わる情報を得るための装置です。医薬品や食品添加物、プラスチックや大気汚染物質の分析に使用します。

原子吸光分光光度計

原子吸光分光光度計

試料溶液中の微量の金属を高温で原子化し、特定の波長の光を当てて各金属単体の元素濃度を測定する装置です。環境試料中の銅やマンガン、あるいは植物や食品に含まれるカルシウムやマグネシウムの含有量を測定できます。

DNAシークエンサー

DNAシーケンサー

DNAの塩基配列を読み取り、生物の遺伝情報を解析する装置。電気泳動からクロマトグラムの出力まで完全に自動化され、短時間で多数のサンプル解析が可能です。CCDカメラによる高度な蛍光検出機能を有しています。

蛋白質用クロマトグラフィーシステム

タンパク質用クロマトグラフィーシステム

物質同士の性質の違いを利用して分離するクロマトグラフィー技術によって、試料に含まれる様々なタンパク質を精製・分取することが可能。タンパク質が壊れないよう低温下で操作できるなど、特別な仕様になっています。

生体イメージング装置

生体イメージング装置

生物個体から生じる発光や蛍光、生物個体に導入した蛍光剤や発光剤の微弱な光を非破壊で検出し、画像化する装置です。がん細胞が増殖する過程を観察したり、植物病原菌の分布様式をリアルタイムで観察できます。

生理活性反応測定装置

生理活性反応測定装置

複雑な発光・発色のプロセスを伴わず、酵素反応を簡便に定量測定する装置。酵素反応の結果生じるプロトンの増減を検出する方式で、極微量で不均一な状態の試料溶液でもリアルタイムに酵素活性を測定できます。

核磁気共鳴装置(NMR)

強磁場(11.7テスラ/約12万ガウス)の中で試料溶液に電磁波を照射し、原子核の共鳴現象を観測します。人工合成や天然の有機化合物、糖や核酸、タンパク質など生体物質の構造解析に大きな威力を発揮します。

CatWalk

CatWalk (マウス・ラット用自動ゲイト解析システム)

マウスやラットのゲイト(足跡の形状や歩行パターン)により、歩行に関する運動能力を評価します。歩行動作の動画から足跡の接地面積や接地時間、接地圧を計測するほか、滞空時間やスウィング速度なども算出できます。

走査電子顕微鏡(SEM)システム

走査電子顕微鏡(SEM)システム

光の代わりに波長の短い電子線を利用して、生物や物質の表面を超高倍率で観察・撮影。低真空状態で乾燥した生物試料も観察できるほか、電子線照射によって発生する特性X線の検出し、元素分析や組成分析も可能です。

次世代シーケンサー

次世代シーケンサー

従来のDNAシーケンサーに比べ、数千万から数億といった大量のDNA断片を同時並行的に処理できます。塩基配列の解読が低コストかつスピーディになったことから、個別化医療やがん研究まで幅広く活用されています。