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国際交流活動

本格化するアジアの大学との多彩な国際交流活動

アジア・バイオネットワークの形成で世界に通じる人材育成へ

本学と海外の大学との国際交流は充実し、広がりを示しています。特に、アジアの大学との「アジア大学間バイオネットワーク」の形成を目指して、活発に取り組んできました。教員や学生の交流事業など多様に、多彩に進めています。さらに学園と本学の第3次中期計画に基づいて、アジアはもとより、欧米の大学にも交流の輪を広げ、より本格化していくことにしています。世界に通用する高度なバイオ人材の育成をめざす交流事業を、着実に進めています。

本学の協定締結・交流大学

本学の協定締結・交流大学

アジア大学間バイオネットワーク形成を促進

欧米はもとよりアジア地域は今、21世紀の産業と経済の牽引車として、世界的な注目を集めています。バイオの分野でも、知的集積が急速に進み、産業経済領域でも驚異的なパワーを発揮しています。
本学の国際交流活動の特徴は、北東アジア地域と東南アジア地域において、バイオサイエンスの教育・研究をリードする大学との間で、大学間バイオネットワークの形成を図っているところにあります。
このアジアでのネットワークの形成を基盤とし、欧米のバイオ研究で実績を上げている大学にも交流の窓口を広げ、世界に通用するグローバルなバイオ人材の育成を目指しています。

滋賀医科大学と連携し、国境を越えた「三姉妹提携」

滋賀医科大学は、本学との戦略的大学間連携を契機として、本学と姉妹校関係にある中国・東北大学とも学術交流協定を締結しました。これで国境を越えての「三姉妹提携」が実現したことになり、今年度には3大学による「国際的連携事業」の協定化を目指すことにしています。
これにより、本学と滋賀医科大学が共同で開発を進めている教材の中国語版を作成し、東北大学で活用することも可能になりました。さらに、東北大学の学生が本学で1年間卒業研究の指導を受けて卒業後、本人の希望により本学大学院修士課程を経て滋賀医科大学の大学院(博士課程)に進む道も開けています。

「3+1方式」の留学生を受け入れ

中国・東北大学


中国・東北大学との協議

中国の国家重点大学の一つである東北大学と本学は、2008年に学術交流協定を締結しています。東北大学は、IT分野では先進的な研究成果をあげています。それだけにバイオインフォマティクスへの期待は高いものがあります。
東北大学との学部間交換留学制度に基づいて、「3+1方式」という新しい留学制度による初の留学生を昨年から本学で受け入れています。これは3年間の教育を終えた東北大学の学生が4年次の卒業研究を本学で行い、卒業論文を東北大学に提出して学位を取得した後、本学大学院に進学し、さらに博士課程では滋賀医科大学の大学院へも進むことが出来るというものです。
この優秀な留学生の受け入れを本格化させるとともに、すでに交流のある大連職業技術学院や大連理工大学などの中国の大学とも学術交流協定を新たに結び、東北大学と同様の交流を行うことを目指しています。

日韓学生交流で研究成果を発表

韓国・釜慶大学校、釜山大学校


釜慶大学校でのセミナー

韓国の釜慶大学校と釜山大学校、それに海洋バイオ食医薬事業団(NURI)とは、本学との学術交流協定に基いて、両国の大学院生を中心とした研究成果を発表・交流するジョイントセミナーを、日本・韓国と交互に会場を変えながら2006年より毎年開催してきました。
このジョイントセミナーは、オーラル・ポスタープレゼンテーションを英語で展開していくことから、国際的な研究発表力が育成される貴重な機会として、また、本学にない研究領域に触れることのできる貴重な機会として位置付けています。
また、両国の教員間の研究発表交流も同時に行っており、将来的には両国間での共同研究や研修の受け入れ・大学院生への講義実施等に向けた協議を始めています。
本学ではこの交流事業を中国の大学等へも広げることで、「アジア大学間バイオネットワーク」の形成を本格化していくことにしています。

国際交流活動の本格化に向けて

別項の本学、中国・東北大学、滋賀医科大学の「三姉妹提携」の実現をはじめ、次の取り組みを強めて、本格的交流活動を進めていきます。

  • 関係大学における語学教育(特に日本語、中国語、英語)の充実を図る。
  • 交流大学間の事情やニーズに応えて、留学生交流方法の双方向化と多様化を図る。
  • ポスドク含む教員交流と、研究データ、教材・資料などの交換・活用の進展を図る。
  • 共同研究の企画化と促進を図る。