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サイエンスパークの中核機能を担う大学

産官学連携で広がる「実学本意」の教育環境

本学は、隣接する長浜サイエンスパークの中核施設としての役割を果たしています。ここでは、本学の研究シーズの事業化と地域活性化が、産官学の連携で進められており、実学本意の本学の教学にとって格好のステージとなっています。

本学に隣接する長浜サイエンスパーク

長浜バイオインキュベーション

産官学の連携により誕生した本学は、「実学」を教学理念に掲げるとともに、バイオの研究開発による事業化とそれを通じての地域活性化を社会的使命として開学しました。

その成果として、本学に隣接する長浜サイエンスパークの実
現があります。滋賀県と長浜市による「長浜バイオ・ライフサイエンス特区」の認定により、サイエンスパークの全区画に進出企業が決定、社屋も順次竣工して
います。このサイエンスパークの特徴は、「大学発信型」であり、本学と進出企業との連携 にあります。

2008年度からは、「長浜バイオクラスターネットワーク」が
新たに発足、地域農林水産資源とバイオテクノロジーを活かした農水商工連携による地域活性化戦略" 長浜アグリバイオプロジェクト
"も進められています。琵琶湖固有魚種ビワマスの特産品化やアユの冷水病対策手法の研究開発に本学が取り組むとともに、サイエンスパーク進出企業のバイオ
技術を用いた地元農産物を活用した新商品開発などの事業が取り組まれています。

こうした産官学の連携が進むサイエンスパークが隣接していることは、本学の教育・研究にとっても格好の教育・研究のス テージが構築されたことを示しています。

バイオインキュベーションでの実験・研究

サイエンスパークには、産業化に向けたバイオの研究開発を支援する、長浜バイオインキュベーションセンターがあります。本学発のベンチャー
を初め、「医療・創薬・健康」、「アグリバイオ」 や「環境」などの分野のバイオベンチャーが入居し、バイオの研究開発が進められています。

その中に本学の共同研究用ラボも開設され、このラボでは学 生による研究も行われており、事業化に向けた研究開発を実際に体験できる教育環境が構築されています。

産官学連携で前進する共同研究と受託研究

公的研究機関などとの共同研究、企業からの受託研究は、産官学の連携の進展により、毎年着実に前進しています。2010年度は、受託研究10件、共同研究2件、その他にも補助金や助成金による研究などを含め6件と、多数の外部と連携した研 究が進んでいます。

ここ数年で、連携相手は地域の中小企業や農業団体にも広がり、「植物工場」の成功のように、本学を核とした産官学連携への地域からの強い支持と期待を示すものとなっています。

本学教員による産官学連携の研究テーマ

本学教員の研究開発のテーマは、健康・長寿社会の実現、安心・安全な食糧生産、地球環境の保全など、「持続可能な社会」 の実現にバイオ技術を活用し貢献することです。

こうした分野の研究開発で、着実に成果を上げているのが特徴となっています。また、共同事業先も、公的機関や滋賀県・長浜市などの自治体から、大手企業や地域の中小企業にまで広がっているのも特徴となっています。

産官学連携による代表的な研究テーマ

  • 粒子検出による高感度迅速インフルエンザウイルス検出法の開発

    (財)滋賀県産業支援プラザ、東洋紡績(株)、(株)テクノサイエンス ほか
  • 新規野菜工場システムを用いた高機能性野菜の研究開発 (財)滋賀県産業支援プラザ ほか
  • タンパク質超分子複合体モデリングシステムの開発 科学技術振興機構、九州大学、生物分子工学研究所
  • 微生物等の蛍光法による高感度検査技術の開発 滋賀県、滋賀県工業技術総合センター ほか
  • 卓上型シンクロトロンを用いたタンパク質結晶構造解析 装置の開発
    近畿経済産業局、(株)光子発生技術研究所、プロテオジェネシス (株)、滋賀県東北部工業技術センター ほか
  • 環境ホルモンのバイオアッセイ法による新規検出評価技 術の開発
    近畿経済産業局、(財)滋賀県産業支援プラザ、(株)日吉、滋賀県工業技術 総合センター、滋賀県琵琶湖環境科学研究センター
  • 酵母を用いた人疾患関連遺伝子産物制御法の開発 NEDO技術開発機構、(社)バイオ産業情報化コンソーシアム
  • 創薬標的タンパク質の小型自動化精製装置の開発 滋賀県、長浜市、プロテオジェネシス(株)
  • 創薬・診断薬専門ネットワークによるゲノム創薬・抗癌剤 創薬分野の新製品・新技術開発
    滋賀県、長浜市、(株)フロンティアファーマ