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統合バイオ科学技術領域

博士課程前期課程統合バイオ科学技術領域

様々な生命現象を統合的に理解するために、生物個体や細胞の機能について分子生物学、生化学、細胞生物学、生理学あるいは生態学などの観点から教育・研究を行います。

生命現象を統合的に理解するために、生命機能を司る生体分子をバイオサイエンスの技術を用いて改変し、新しい機能を持つ生体分子を創出する技術や、高度に分化した細胞の機能を細胞工学と微細構造解析を用いて研究する技術、また情報伝達や免疫機構を動植物の個体レベルで研究する技術、環境における生物の多様な生態系を様々な研究手法で解析する技術と共に、外国語によるコミュニケーション技術や生命倫理・科学者倫理に関しての教育を行います。

この様な教育・研究を通して、様々な生命活動を統合的に理解し、生命活動の機構解明に貢献する人材や人類に役立つバイオ技術を開発する人材を育成します。

私の研究

山本 沙季さん

山本 沙季さん

博士課程前期課程2年

私たち人類は、コメやコムギ、ダイズなど様々な植物の種子を主食としています。なぜなら、種子にはヒトが生きていく上で欠かせないタンパク質や脂質、デンプンが豊富に含まれているからです。また近年、種子の脂質やデンプンはバイオ燃料の原料としても注目を浴びています。種子のタンパク質や脂質、デンプンはそれぞれプロテインボディやオイルボディ、アミロプラストに蓄えられています。これらは種子の細胞に存在する特殊な細胞内小器官です。私が所属する研究室では、分子遺伝学的な手法などを用いてこれら細胞内小器官の機能や形成・分解メカニズムの解明をめざしています。
研究にはシロイヌナズナという植物を用いています。この植物は、本来アミロプラストを持ちません。しかし、私たちの研究室ではアミロプラストを持つシロイヌナズナ変異体の単離に成功しました。私は、この変異体を解析することで葉酸がデンプン合成を抑制するという今まで知られていなかった発見をし、国際学術雑誌に発表しました。その成果は、雑誌のハイライトに選ばれたり、NHKの「ガッテン」で取り上げられるなど注目を浴びています。葉酸とデンプンの関係はまだ研究が始まったばかりです。今後は葉酸がデンプン合成を抑制するメカニズムを分子レベルで詳細に明らかにすることで、葉酸を用いたデンプンバイオマスの新しい増産技術を開発し、食糧やバイオ燃料の問題に貢献したいと考えています。
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