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バイオ科学技術研究領域

博士課程後期課程バイオ科学技術研究領域

バイオサイエンス領域の諸分野を深く理解するための教育・研究に重点をおき、生命現象の普遍性原理の追求と人類社会の進歩発展に貢献する研究者、技術者および教育者の育成を目的とします。

そのために、研究科に所属する教員のリレー講義を実施するとともに、高い外国語の能力を習得するための教育と深い生命倫理・科学者倫理に関する教育を行います。加えて、高度な研究と博士論文執筆につながるきめ細やかな研究指導を行います。

私の研究

小松由可理さん

小松 由可理さん

博士課程後期課程3年

滋賀県長浜市に流れる大谷川には、国の特別天然記念物であり、また絶滅危惧種でもあるオオサンショウウオが生息しています。本種は、世界最大級の両生類で、大きい物は体長 1mを超え、100年近く生きるとも言われています。しかし、京都府の鴨川では、近年、外来種のチュウゴクオオサンショウウオとの交雑化が進み、遺伝子汚染から日本固有種の絶滅が懸念されています。
私は、大谷川の現状、更には、それらが純粋な日本固有種であるかを調べ、保護活動に生かしています。定期的な昼夜間の生態調査や核ゲノムのマイクロサテライト領域を用いた遺伝子解析を行い、オオサンショウウオの集団規模、繁殖状況、種判定の他、生き物に配慮した河川改修工事の効果等の経年変化を追って調べています。
また、現在のマイクロサテライト解析での種判定は、手間も時間もかかるため、より簡易な手法を開発中です。次世代シークエンスで核ゲノムの配列の一部を取得し、ゲノム上に多数存在する反復配列から固有種と外来種の判定に有効なマーカー候補を探査しているところです。そして、判別法が確立次第、滋賀県内の河川において、固有種のオオサンショウウオの生息状況について調べていく予定です。
当研究は、地元住民の方々を始め、他大学の研究室、それ以外にも多くの方々のご協力の上で進められています。そのことを念頭に、オオサンショウウオが生息する貴重な自然環境を末永く残していくため、私自身、日々研究に取り組んでいます。
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