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カスミサンショウウオを守ろう! 田村山生き物ネットワーク学習会

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 11月19日(土)長浜バイオ大学において「カスミサンショウウオを守ろう!!」学習会が開かれました。これは、長浜市南部に生息する希少水生生物カスミサンショウウオの保護をめざす「田村山生き物ネットワーク」(会長=齊藤修・長浜バイオ大学教授)が主催するもので今年1月に続き2回目となります。

 藤井勇治市長は挨拶の中で、「湖北の自然・文化は何物にも代えがたい。これらを守り、次の世代につなげていくことが大切。カスミサンショウウオについては、バイオ大が中心となって地域活動に結び付いてきたことがうれしい。行政も支援したい。」と述べました。
 三輪正直学長は、「地球環境のめまぐるしい変化によって様々な種が減少している。カスミサンショウウオは環境省のレッドリスト絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。これらの生物の遺伝子を受け継いでいくことは大切なこと。」と力説しました。

 学習会では、齊藤修会長から「田村山のサンショウウオの現状とパイロット池の造成」について報告があり、続いて以下の調査報告がありました。
●岐阜県立岐阜高等学校・自然科学部生物班・梅村啓太郎さん
  岐阜県内におけるカスミサンショウウオの生息状況と保護活動の報告。岐阜県内のカスミサンショウウオの多様性についてDNA鑑定の報告。
●長浜市立長浜南小学校・水生生物クラブの皆さん
  山路川と田村山の環境調査の報告。カスミサンショウウオを含む多くの水生生物の生息状況と環境汚染の状況を調査、報告。
●長浜市立長浜西中学校・齊藤あかねさん
  サンショウウオとオタマジャクシの生息分布の調査結果とその原因を探るための研究を行っている。今回はそれぞれの成長速度にどのような差が生じるか、「生物単独」と「共生させた環境」とで比較調査を行った。
●長浜バイオ大学大学院バイオサイエンス研究科・水戸直さん
  滋賀県内のカスミサンショウウオの多様性についてDNA鑑定をし、分布解析を行った。田村山に生息するカスミサンショウウオは、地域に特異であり、絶滅したら他の地域から持って来ても遺伝的に同様にならないことが判明した。

 この後、質疑応答では、地域の住民の方より調査方法についての質問があり、齊藤会長や岐阜高等学校の高木先生から、苦労話も交えて状況の説明がありました。

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