2026年1月31日(土)、本学大講義室1において、長浜市出身でノーベル生理学・医学賞を受賞された坂口志文先生の「長浜市名誉市民称号授与式」および「記念講演会」のサテライト中継を実施しました。
当日は、本学学生をはじめ、近隣高校の生徒、教職員など約60名が参加。長浜が生んだ世界的研究者の歩みと、次世代へ向けたメッセージに、会場は終始真剣な空気に包まれました。
第1部|長浜市名誉市民称号授与式
式典では、長浜北高等学校吹奏楽部による祝賀演奏の中、坂口先生に長浜市名誉市民の称号が授与されました。郷土が誇る偉業を称える場面に、サテライト会場からも大きな拍手が送られ、地域と研究の歩みが重なり合う象徴的な時間となりました。
第2部|記念講演会
演題:「科学研究者としての50年を振り返って」
講演では、約50年にわたる研究生活を振り返りながら、学問と人生に向き合う姿勢について語られました。研究者を志す若者だけでなく、これから学びを深めていくすべての世代に向けた、示唆に富む内容となりました。
坂口先生から若者たちへのメッセージ
1.「自分を納得させる」ための学び
知識を覚えることが目的ではなく、自ら納得できるまで考え抜くことが重要。思考力を鍛えるには相応の時間が必要である。
2.自分の中に「独自の網」をつくる
得た知識を自分なりに整理し、独自の視点を持つことが、問いを生み出す力につながる。
3.楽天主義の大切さ
困難に直面したとき、悲観すれば立ち止まってしまう。前向きに捉えることで道は開け、次の機会を引き寄せる。
4.他者とのつながり
一歩を踏み出せるのは、自分一人の力ではなく、周囲との関係があってこそ。
質疑応答|中学生・大学生との対話
質疑応答では、中学生や大学生から寄せられた率直な質問に対し、坂口先生が一つひとつ丁寧に、時折ユーモアを交えながら回答されました。
・中学時代の勉強について
「運動部に打ち込み、勉強は中学3年の夏に集中した。幼い頃から読書を楽しんでいたことは大きかった。」
・研究者以外の進路について
「芸術家に憧れた時期もあったが、医学は努力によって専門性を身につけられる道だと考え選択した。」
・挫折や困難への向き合い方(本学学生より)
「実験や研究資金の問題など、困難は誰にでもある。小さな成功を積み重ね、楽天的に構えることが大切。」
・研究者として身につけてよかった習慣
「自分にとって本当に重要な問いを持ち続けること。そして、自分で考える習慣を若いうちに身につけることが何より重要。」
坂口先生の言葉は、専門分野を超え、私たちが学び続ける意味や生き方そのものに示唆を与えてくれるものでした。長浜バイオ大学は今後も、探究心を原動力に、地域から世界へと羽ばたく人材の育成に取り組んでまいります。






