2025年9月23日(月・祝)、長浜市木之本町古橋の大谷川を舞台に、「滋賀のオオサンショウウオを守る会」と「古橋のオオサンショウウオを守る会」が主催する「第10回 大谷川のいきもの調査」が開催されました。当日は天候にも恵まれ、周辺地域の子どもから大人まで、さらには長浜以外の滋賀県内や関東からの参加者も含めて、100名を超える人々が集まり、大変にぎわいのある調査となりました。
本学からは、教員と学生に加え、卒業生も調査に協力。現場での指導やサポートを行いながら、参加者とともに大谷川に生息する生き物の採取・確認に取り組みました。
開会にあたり、「滋賀のオオサンショウウオを守る会」代表であり、本学客員教授でもある齊藤修先生から、オオサンショウウオの現状や調査時の注意点について説明がありました。その後、参加者はグループに分かれて大谷川へ移動。石の下や草の間を網で探りながら、多様な生き物を捕獲しました。子どもから大人まで夢中になって調査に取り組む姿が見られ、川の中で子どもがオオサンショウウオを発見する一幕もあり、大切に保護されました。
調査後は高時小学校に戻り、採取した生き物を、応援に来てくれた本学卒業生の環境調査員と水族館職員が分類・カウント。昨年との違いを確認しながら、生態系について理解を深めました。さらに、調査のために一時的に保護されていたオオサンショウウオと当日の調査で発見されたオオサンショウウオの2匹を観察し、個体識別の方法や調査手法、生態について学ぶ貴重な機会となりました。
「滋賀のオオサンショウウオを守る会」「古橋のオオサンショウウオを守る会」では、希少な在来種であるオオサンショウウオの保全や調査活動、そして地域の自然環境を次世代に伝える取り組みを今後も続けていかれます。本学も引き続き、地域と連携しながら環境保全や教育活動に貢献してまいります。