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「第10回滋賀テックプラングランプリ」で活躍 —受賞・講演・研究支援まで幅広く参画

2025年7月26日(土)、しがぎんホール(滋賀銀行本店)にて開催された「第10回滋賀テックプラングランプリ」に、長浜バイオ大学から小倉淳教授(バイオサイエンス学部アニマルバイオサイエンス学科)、清水正宏教授(バイオデータサイエンス学科)、原口大生助教(フロンティアバイオサイエンス学科)がそれぞれ参加しました。

本大会は、滋賀県の理工系大学や中小企業が持つ技術シーズ、琵琶湖に関連する水・環境技術など、地域の強みを活かした創業支援プログラム「滋賀テックプランター」の一環として、株式会社リバネスが運営しています。今年は10周年記念企画として、「地域企業×スタートアップ企業の共創」に焦点をあてたパネルセッションや先輩起業家による基調講演、ファイナリストによるプレゼンテーションが行われました。


小倉教授の登壇

10周年記念パネルセッションには、本学の小倉淳教授(株式会社ノベルジェン代表取締役社長)が登壇し、地域企業との連携を通じたスタートアップの可能性について議論しました。また、基調講演では「研究から未来へ―滋賀発・スタートアップ成長戦略とテックプランター活用の実際」と題し、滋賀という地域の強みを活かしながら研究成果を事業化してきた経験を紹介しました。


清水教授の受賞

ファイナリストプレゼンテーションでは、清水正宏教授が「クラゲと築く海洋ごみ回収生態系」と題して、ミズクラゲの自然な行動を利用したマイクロプラスチック回収の新たな手法について次のように発表しました。「私たちは、環境浄化とビジネスの両立を図ります。クラゲに優しく低コストで持続可能なこの手法は、港湾施設などの排水処理、さらには水族館や教育現場への導入によって、新たな市場を創出できます。企業のCSR活動や自治体の環境政策とも親和性が高く、自然共生型のソリューションとして国内外への展開を目指します。」
この発表は高く評価され、京セラ賞とSCREEN賞を受賞しました。
清水教授は「多くの方々から私たちのテーマへの共感をいただき、感謝の思いです。クラゲのみならず、サイボーグという考え方についても評価いただけたことが、励みになりました。会場でいろいろな方とお話させていただいた中で、今後の具体的な展開に関するものもありました。社会実装へ向けて動きを加速させていきたいと考えています。」と意気込みを語りました。


原口助教が研究コーチに

また、同日発表された「第8回滋賀ジュニアリサーチグラント」の採択に伴い、本学の原口大生助教が、滋賀県立甲南高等学校の研究テーマ「アロマオイルによるアレロパシー効果」の研究コーチとして選任されました。地域の高校生とともに研究活動を支援していきます。