3月19日、BI機能強化コンソーシアム主催の「長浜バイオ大学の知とスタートアップ・ベンチャー企業の研究シーズ発表会」が長浜商工会議所で開催されました。企業や行政関係者を中心に約40名が参加し、長浜バイオ大学や大学発のスタートアップ企業が持つ最先端の研究シーズが発表されました。
本発表会では、環境衛生、サイボーグ技術、生成AI、バイオグリーントランスフォーメーション、DNAを活用した肌分析といった多彩なテーマで講演が行われ、各分野の研究成果やビジネス応用の可能性が紹介されました。質疑応答では、参加者から多数の質問が寄せられ、研究内容への高い関心が伺えました。「研究成果が社会に活かせる事業へと発展することを期待している」といった意見も聞かれ、今後の展開に対する期待が高まっています。
講演内容
講演① 環境衛生を支える微生物モニタリングの研究講師:長浜バイオ大学 フロンティアバイオサイエンス学科 長谷川慎教授
内容:エアロゾル(空気中の微生物やウイルス)を分析する研究
応用:空気清浄機の有効性証明、環境モニタリング、機能性フィルター開発、店内清潔度の証明
講演② 自然現象と機械から情報を可視化し操作するサイボーグ技術
講師:長浜バイオ大学 バイオデータサイエンス学科 清水正宏教授
内容:生体と機械を組み合わせたサイボーグ技術の研究
応用:ロボット開発、生物を活用した環境浄化(マクロプラスチックの除去)、生産ラインの自動化
講演③ 生成AIで細胞を見える化し、医療の未来を拓く
講師:株式会社フロンティアファーマ 代表取締役社長 水上民夫氏
内容:生成AIを活用した細胞品質の非破壊・高精度解析技術
応用:医薬品製造業、生成AIを活用した品質管理
講演④ バイオグリーントランスフォーメーション
講師:株式会社ノベルジェン 代表取締役 小倉淳氏
内容:微細藻類を活用した環境課題解決技術
応用:陸上養殖、脱炭素、水浄化、下水処理、マイクロプラスチック除去
講演⑤ 「皮膚核酸情報」の使い方:DNAやRNAで肌分析
講師:合同会社バスクロンジェニックス 代表 永井信夫氏
内容:皮膚局所の体毛から核酸情報を分析する技術
応用:個人の肌環境診断、オーダーメイド化粧品開発、美容関連分野
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