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食パン専門店「さすがにオテアゲ」と長浜バイオ大学のコラボが決定

高級食パン専門店「さすがにオテアゲ」(滋賀県守山市)と、アニマルバイオサイエンス学科の学生が「犬も一緒に食べられる食パン」の共同開発に取り組むことが決まりました。2024年4月3日にプロジェクトを起ち上げ、説明会や講演会を開催しました。

「さすがにオテアゲ」は鈴鹿山脈の天然水や滋賀県産のはちみつなど素材にこだわり、耳まで柔らかいのが特徴の看板食パン「お手やわらかに」などを販売しています。看板犬「オアゲ」のイメージで、ペットフードのお店と思われることも多いそうです。「それなら犬も一緒に食べられる食パンを開発、製造してはどうか?」というアイデアが生まれ、本学のアニマルバイオサイエンス学科 食品分子機能学研究室(河内浩行教授)への相談があったのがきっかけで、共同開発プロジェクトの立ち上げが決まりました。

河内教授の呼びかけで、アニマルバイオサイエンス学科の2、3年次生約20人がプロジェクトへの参加を表明しました。ただ「さすがにオテアゲ」も本学も、犬にとって安全な食べものについての知見を持っていないため、河内教授と以前から研究でのつながりがあった獣医師の柴山隆史先生(彦根市 柴山動物病院)をお迎えして「これだけは知っておこう 犬用のおやつをつくる」と題した講演会を4月3日に学内で実施し、プロジェクト参加者が受講しました。

柴山先生の講演では、人と動物の食性や必須栄養素、代謝の違いが説明され、犬に与えてはいけない食材や開発に当たっての注意点が示されました。講演後には、学生たちから熱心な質問が多数寄せられ、柴山先生に丁寧にお答えいただきました。

今後は5月中旬に学生たちのアイデアを発表するプレゼン会が行われます。その後、レシピの考案と成分分析、試作、改良などの工程を経て、7月の商品化をめざします。「さすがにオテアゲ」担当者は「みんながワクワクできるような、おもしろい意見をどんどんあげてほしい」と学生に呼びかけました。学生は5つのグループに分かれ、グループごとにアイデアを出し合って商品開発に取り組みます。