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6/1実施 近江兄弟社高等学校の連携講座レポート

 長浜バイオ大学では、高大連携事業として、実験に関わる全ての試薬と機材を高等学校へ持ち込んでの実施となる出張型連携講座及び、高等学校の生徒が大学へ来学され、講義・実習等を受講される来学型連携講座によるバイオサイエンス連携実習を実施しております。

 今回レポートします近江兄弟社高等学校は、2009年度より様々な高大連携事業を展開しており、その成果として、2010年12月に「高大連携事業に関する協定」を締結(詳細はこちら)し、1年を通して、様々な講座や実習などの高大連携事業を展開しております。
今回の連携講座は、滋賀県高等学校春季総合体育大会期間中の特別時間割として実施したものです。実施内容は、生化学実験講座「バイオリアクター」で、普通科サイエンスクラスの高校3年生・26名が受講されました。

 1時間目は、バイオリアクターに用いる固定化酵素ビーズの作製を行いました。

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 酵素溶液とアルギン酸溶液を塩化カルシウム溶液へ1滴ずつ入れると、「イクラ」のような固定化酵素ビーズが出来上がります。受講された生徒は1滴ずつ入れるのに苦労されていましたが、最終的にはきれいなビーズを作ることができました。これを反応装置であるガラス管に詰めて、バイオリアクター装置の完成です。

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 2時間目は、作製したバイオリアクターに原料の溶液を入れて、ガラス管の中で起きる反応の様子を観察しました。途中でガラス管が詰まって、液が流れなくなったグループもありましたが、全員、酵素反応の様子やビーズの変化を観察することができました。

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 本講座を受講された生徒からは、『固定化酵素ビーズを作る時、注射器から1滴ずつ落とす作業が難しかったけど、楽しんで行うことができた』、『固定化酵素ビーズに基質を入れたら色が変化したことにもびっくりした』、『講義の内容は少し難しかったけど、酵素を使うと効率よく物質が作れたり、副産物が少なかったりすることを知って凄いと思った』などの感想を頂き、今回の実験について大変関心を持たれたようです。

 最後に修了式を行い、修了証をお渡ししました。 受講いただいきました生徒の皆様、ご協力いただきました高等学校の諸先生方、ありがとうございました!

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 長浜バイオ大学では、上記以外にも様々な高大連携事業を展開しております。本連携にご興味をお持ちの先生、生徒へ最先端の生命科学に関する知識を触れさせたいとお考えの先生は、下記までご連絡くださいますようお願い申し上げます。この機会に高大連携を体験してみましょう。

連絡先: 長浜バイオ大学 高大連携事業推進室
TEL:0749-64-8100  FAX:0749-64-8140
E-mail:kodai@nagahama-i-bio.ac.jp

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