本学の2016年度卒業生、大西康平さんが仲間と3人でクラフトビールのブルワリー「Flora Fermentation(フローラ ファーメンテーション)」を立ち上げました。
大西さんは本学在学中、応用微生物学研究室(向由起夫教授)に所属し、4年次の卒業研究で梅の実から酵母を分離しました。その酵母は滋賀県豊郷町の(株)岡村本家で毎年、日本酒造りに活用されています。
学生時代からブルワリーを立ち上げることを目標にしていた大西さんは、卒業後、ビール関連の会社やビアバーで働いて資金を作ります。そしてホップの名産地であるニュージーランドへ単身渡り、ホップ農場で働いて農場の建設から植付・収穫加工まで最先端のホップ栽培技術を学びました。日本に戻り、日本のホップ産地の一つである北海道上富良野町の醸造会社で醸造家として勤務し、ビール醸造技術と日本のホップ栽培技術を学ぶかたわら、ワイナリーでワイン葡萄栽培にも従事します。
さまざまな経験を積み上げて、ついに自身のブルワリー開業のため、滋賀県へ戻りました。場所は東近江市永源寺です。学生時代、長浜浪漫ビールで醸造補助アルバイト仲間として出会った3人でクラフトビール会社「FLORA FERMENTATION」を立ち上げました。コンセプトは『農と発酵が織りなす最高のビールをつくる』。ホップも永源寺で自社栽培するなど、大西さんたちのこだわりが詰まった最高のクラフトビールが作られるのが楽しみです。
詳しくは、ブログ「FLORA FERMENTATION BLOG」をぜひご覧ください。なお、本記事の写真は大西さんに提供いただきました。