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2023年度「長浜学びの実験室」開始

長浜バイオ大学では長浜市・長浜市教育委員会と連携し、理系人材の育成をめざして長浜市内の小中学生が理科実験を体験する場として、学内に「長浜学びの実験室」を設置しています。2023年度の講座が4月17日より始まりました。本年度は、市内の小中学校の約94%にあたる33校と68回の講座を予定しています。

長浜市立南中学校「生物の成長と細胞の変化」

4月17、19、20、21日は長浜市立南中学校の3年生が「生物の成長と細胞の変化」の実験を行いました。南中学校の岸田教諭と、長浜バイオ大学・フロンティアバイオサイエンス学科の宇佐美昭二教授の指導のもと、「タマネギの細胞分裂の観察」と「アカムシの唾液腺染色体の観察」を行いました。クイズを交えながら、細胞の固定や染色の方法について学習し、各自でプレパラートを作成して、光学顕微鏡で観察しました。アカムシから唾液腺を取り出す作業に苦労しながらも染色体を観察したあと、タブレットを使って光学顕微鏡で観察した細胞分裂や染色体の様子を撮って確認しました。

長浜市立神照小学校「物の燃え方と空気」

4月25、26、27、28日は長浜市立神照小学校の6年生が「物の燃え方と空気」の実験を行いました。ウェルカムボードでは、神照小学校のマスコット“神ちゃん丸”とバイオ大学のマスコット“フララ”がお出迎えです。 実験室では、フロンティアバイオサイエンス学科の宇佐美昭二教授の指導のもと、マッチやライターを使った点火操作を経験したあと、酸素や二酸化炭素の発生実験と、発生させた気体の中での燃焼実験を行いました。お昼は学食体験、メニューは「バイオ大カレー」です。コロナ禍では中止していましたが、昨年度末から学食体験を再開しました。 後半は、二酸化炭素の中での花火の燃焼実験と紙の鍋が燃えない実験を行いました。タブレットを使って、動画を撮りながら実験結果を確認し、燃焼の仕組みやロケットへの応用などについても学習しました。

「長浜学びの実験室サポーター」のお願い

「長浜学びの実験室」では、長浜市と大学が連携して「理系人材育成事業」を展開する場として、小中学校用の理科実験施設を全国的にも例のない大学内に開設し、2023年春に開設8周年を迎えました。昨年度は、長浜市内の小中学校32校に対し、68講座を開講し、受講された児童・生徒の9割以上が「講座に満足」と回答しています。近いうちにAIを導入した学習プランも視野に入れた事業として、持続的に理系人材の育成を目標としています。

次世代の人材を育成する事業は、息長く続けてこそ成果が生まれるものです。「長浜学びの実験室」もまた、長く継続しなければならないと考えています。それには、実験室を維持するための運営費用や実験機器の更新費用が必要となります。そこで、長浜学びの実験室に対して継続的な財政支援を行う「長浜学びの実験室サポーター」を2020年度から募っています。この趣旨をご理解いただき、「長浜学びの実験室サポーター」としてご寄付いただける方はこちらから大学までご連絡ください。詳細な資料をお送りいたします。