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研究活動

教員の紹介(松島 三兒)

コンピュータバイオサイエンス学科

松島 三兒(まつしま・さんじ)
Sanji Matsushima

専門分野/技術経営
研究キーワード/技術経営、バイオ産業、食料生産

職位:特別任用教授
学位:修士(経済学)(埼玉大学)

  • 東京大学農学部農芸化学科卒、埼玉大学大学院経済科学研究科博士前期課程修了
  • 日本専売公社中央研究所研究技術員、JT biotech USA.Inc副社長、日本たばこ産業(株)アグリ事業部部長、経営戦略部部長を歴任
研究テーマ
ライフサイエンスビジネスにおける研究開発プロセスと技術・ナレッジマネジメント

 バイオ産業分野における技術経営手法の開発を研究主題としている。
 前職において20 年に亘りバイオビジネスに従事した経験から、外部のナレッジや資源を活用し、自社の保有するナレッジや資源とシナジーを持たせていくことが成功の鍵を握ると実感した。企業が研究開発を行う上では、大学や他企業だけでなく、顧客のナレッジを活用することも重要となる。日本企業は従来基本性能改善による品質向上を図ってきたが、このことが競争力向上につながらない事例が増えてきた。最近の研究において基本性能と使用性能に対する顧客ニーズの特性の違いから研究開発プロセスを「製品コンセプトの構想」「基本性能の技術開発」「使用性能のデザイン」の3 つのステージでとらえることにより、顧客ナレッジの活用を必要とする製品コンセプトの構想力と使用性能のデザイン力が日本企業として強化すべき課題であることを示した。
 また、新規事業としてライフサイエンスビジネスに取り組んでいる大手企業の業績と展開技術を調査し、「方法」と「素材」のどちらを展開の軸とするかという技術選択の違いが業績に影響する可能性のあることも示した。

 サイエンス・リンケージが高いライフサイエンス分野の研究開発においては、技術以上に科学面でのナレッジをいかに統合し、あらたなナレッジの創造につなげるかが重要となる。現在、Web2.0時代に対応したナレッジ共有・ナレッジ創造の仕組みはどうあるべきかについて研究を進めつつある。
 バイオ産業はまだ全体として利益を上げるに至っていないのが現状である。バイオ産業に適した技術経営手法の早期確立を目指したい。

研究の応用領域 産官学連携で求めるパートナー
新規事業開発のための効果的な研究開発システムの構築 ライフサイエンス分野の新規事業を目指す企業
Topics of research

Professor Matushima joined Nagahama Institute of Bio-Science and Technology in 2007. He teaches the Introduction to Bio-Business and Introduction to Bioproduction courses in the undergraduate program. He is also responsible for the career-development education for undergraduate students. Prior to joining the Institute, He has worked for Japan Tobacco Inc., where he had over 20 years experience in the ag-biotechnology industry, especially in the f ield of biologically produced pesticides and genetically modif ied crops. His research interest focuses on technology management in a science-based business, and social acceptability of advanced technologies such as genetic modif ic  ation. He obtained his bachelor's degree in agricultural chemistry from the University of Tokyo in 1977, and a master in economics from Saitama University in 2006.

主な業績論文等
  1. 松島三兒,「食材調達の問題点〜農業生産から消費に至るプロセスを俯瞰して〜」,『日本栄養士会雑誌』, 第60巻, 第7号, 2017年, pp.11-13.
  2. 松島三兒,「食生活と社会環境」, 金子佳代子・松島悦子編著,『白熱教室 食生活を考える』, アイ・ケイ・コーポレーション, 2016年, pp.1-28.
  3. 松島三兒,「長浜バイオ大学におけるキャリア教育の実践」,『私学経営』, 第452号, 2012年, pp.35-45.
  4. 松島三兒,「日本の食を取り巻く状況の変化と課題」, 藤原葉子編, 『食物学概論』, 光生館, 2012年, pp.144-159.
  5. 菰田文男・松島三兒・髙橋敏昭・垣内淳・矢賀部裕,『技術と市場ニーズの融合』, 税務経理協会, 2007年.