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文部科学省 平成22年度「大学生の就業力育成支援事業」に採択

 長浜バイオ大学が独自のキャリア育成プログラムとして取り組む「地元経済界との連携による実践的就業力育成―魅力発見発信プロジェクトの活用による社会的・職業的自立に必要な能力の獲得」が、文部科学省平成22年度「大学生の就業力育成支援事業」に採択されました。

「大学生の就業力育成支援事業」とは、
 文部科学省が、平成22年度から、各大学・短期大学において、入学から卒業までの間を通した全学的かつ体系的な指導を行い、学生の社会的・職業的自立が図られるよう、大学の教育改革の取り組みを支援するものです。

平成22年度「大学生の就業力育成支援事業」の選定状況について(文部科学省)

2010年9月28日  日本経済新聞(夕刊)より

学生の「就業力」育成を財政支援
 文科省、大学・短大180件選定

 大卒者の就職環境が厳しさを増す中、文部科学省は、学生が自分に合った仕事を見つけて卒業後に自立できる「就業力」の育成に取り組む大学・短大への財政支援を始める。地元企業と連携して地域の課題解決に取り組んだり、インターンシップ(就業体験)を組み込んだりした授業プログラムが対象で、1件当たり年間2千万円程度を補助する。
 支援対象に選ばれた就業力育成の取り組み例
 【福井大】 高校生や社会人と意見交換し、コミュニケーション能力などを育成
 【長浜バイオ大】 地元のバイオ関連企業と協力し、地域の魅力発信に取り組む授業
 【豊田工業大】 卒業生の社会人らを講師に招き、仕事で必要とされる力を学ぶ授業
 【京都外国語大】 中国や欧州、中南米などでのインターンシップを強化
 【帝塚山大】 卒業生などが勤める会社でインターンシップ
 起業体験*地元でインターン
 全国の大学・短大から募集したプログラムの中から180件を選んだ。内訳は大学が157件、短大が19件、大学と短大の共同申請が4件。期間は今年度から5年間だが、成果を毎年審査して補助金を出すか決める。
 選ばれたプログラムは多彩。福井大は高校生や社会人と意見交換しながら地域の魅力を高める方策を探る授業を通じ、学生のコミュニケーション能力などを育成。首都大学東京は社会人の指導を受けながら起業を疑似体験し、学生が自分の力を社会でどう生かすか学ぶ科目を新設する。
 帝塚山大は卒業生や保護者が勤める会社でインターンシップをする授業を展開。京都産業大は地元中小企業でインターンシップをし、大企業を志望しがちな学生と採用意欲の高い中小企業を引き合わせて「雇用のミスマッチ」解消につなげる。
 2011年度からは全大学・短大の教育課程でキャリアガイダンス(職業指導)が義務付けられる。多くの大学は既にキャリア教育に取り組み始めているが、面接対策や書類の書き方など就職活動のノウハウ伝授にとどまっている場合も少なくない。文科省は今回選んだ授業プログラムをキャリア教育の先進事例と位置付け、他大学などに参考にしてもらいたい考えだ。
 文科省によると、今春の大卒者の就職率は60.8%で2年連続で低下。進学も就職もしなかった人は約8万7千人に上っている。