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中村肇伸講師が文部科学大臣表彰若手科学者賞を受賞しました

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 中村肇伸講師が、平成25年度の文部科学大臣表彰若手科学者賞を受賞しました。4月16日に文部科学省で表彰式が行われます。若手科学者賞は、は萌芽的な研究、独創的視点に立った研究等、高度な研究開発能力を示す顕著な研究業績をあげた40歳未満の若手研究者個人を表彰するものです。

 今回受賞対象となった研究は「哺乳類受精卵におけるメチル化リプログラミング機構の研究」です。哺乳類の受精卵では、精子と卵子に刷り込まれたエピゲノム情報がリプログラミングされることが必要ですが、その分子機構は全く不明でした。中村肇伸講師は、受精卵で生じるDNA複製を伴わない「能動的DNA脱メチル化」の分子機構を明らかにしました。また、能動的DNA脱メチル化を保護する分子の存在を証明するとともに、父性ゲノムと母性ゲノムがヒストンの修飾状態の違いにより区別されることも明らかにしました。
 この研究成果は、正常発生におけるエピジェネティック制御機構の理解だけではなく、受精後に全能性を再獲得する機構の解明にも寄与すると期待されます。また、DNAのメチル化リプログラミングは、体細胞核移植胚やiPS細胞におけるリプログラミングにおいても重要であり、その分子機構の解明にも寄与すると期待されます。

主要論文
Nakamura T. et al., PGC7/Stella protects against DNA demethylation in early embryogenesis, Nature Cell Biology 9: 64 (2007)
Wossidlo M, Nakamura T. et al., 5-Hydroxymethylcytosine in the mammalian zygote is linked with epigenetic reprogramming. Nature Communications 2: 241 (2011)
Nakamura T. et al., PGC7 binds histone H3K9me2 to protect against conversion of 5MeC to 5HmC in early embryos. Nature 486: 415 (2012)

http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/25/04/1332785.htm