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約60人が参加してカスミサンショウウオの卵塊を保護

IMGP00033月26日、「田村山生き物ネットワーク」が呼びかけた、絶滅危惧種のカスミサンショウウオの卵を保護するイベントが開催され、約60人が参加して55個の卵塊を発見し保護池に移動しました。

この取り組みは「SAVE JAPANプロジェクト」の一環で、本学アニマルバイオサイエンス学科の「湖北動物プロジェクト」を受講している学生を中心に、カスミサンショウウオの研究を進めている齊藤修研究室の院生と学生、小学生を含む地元の住民の方たちが参加しました。本学の三輪正直学長、荻野肇先生をはじめ、県内各地と岐阜や大阪、宝塚など県外からの参加もありました。

開会の挨拶で齊藤修先生が、カスミサンショウウオの繁殖地だった水路が壊れ、水が保てなくなり幼生が絶滅する恐れがあったため、人工の保護池を作ったこと、現在は水枯れしてしまう水路から卵を保護池に移動する必要があることを紹介しました。その後、水中カメラや顕微鏡の画像を実際に見ながら、カスミサンショウウオの生態と卵について説明しました。

参加者は熱心に水枯れする水路からカスミサンショウウオの卵を探すとともに、卵を食べてしまう悪者のザリガニを捕獲しました。その結果、55個もの卵塊が見つかり、殆どの参加者が初めて見るカスミサンショウウオの卵に大感激だったようです。更にラッキーなことに、親のカスミサンショウウオが1匹発見され、参加したみんなで観察しました。

最後に、生まれたての赤ちゃん、カスミサンショウウオの幼生を顕微鏡で観察、集計報告と今後のサンショウウオ保護の取り組みについて話して終了しました。見つかった卵塊は、長浜バイオ大学の学生が詳細な調査をして、その後、保護池に移動しました。

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