2025年11月1日 (土曜)、 本学の命翔館にて「新型インフルエンザ等感染症を見据えたPCR研修会」を実施しました。2020年に新型コロナウイルス感染症が世界的流行を起こした際、核酸増幅検査 (PCR検査) を担う人材が極端に不足し、全国的に検査体制の混乱が生じた事態が起こりました。そこで本研修会は「非常事態に備えて平時からPCR検査が実施できる臨床検査技師の育成」を目標に掲げ、滋賀県と滋賀県臨床検査技師会の協定に基づく事業としてスタートしました。医療機関に勤務する臨床検査技師を対象に毎年実施しているのもので、今年で3回目の開催です。
ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社より講師を迎え、当日は県内の臨床検査技師および滋賀県衛生科学センターの関係者含む合計7名が参加しました。今回はサル痘ウイルス (Monkeypox Virus) の遺伝子増幅検査を想定した実習で、臨床検体からのカラム法によるDNA抽出法、リアルタイムPCR検査試薬の調整・検査実施と検査結果の解釈について具体的に学ぶ機会となりました。
参加者は真剣な表情で実践的な検査法の習得に努めていました。今回の研修会参加者が県内の各医療機関において遺伝子検査体制の構築に寄与することを期待しています。
本学はこのような活動を通じて、地域社会を支える医療技術者の育成に貢献します。






