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バイオサイエンス学科 遺伝子生命科学コース

遺伝子工学を通じて、生命の設計図、遺伝子情報を探究

遺伝子生命科学コースの概要

現在のバイオテクノロジーの隆盛は、遺伝子のクローニング法、DNA塩基配列の決定法、遺伝子増幅法といった遺伝子工学の画期的技術の確立なくしてはありえませんでした。

本コースでは、遺伝子工学の基本から最先端までの重要技術を徹底的に指導します。また、遺伝子工学技術を駆使した、植物の情報伝達
系の分子解析、抗体を中心とした免疫学の研究やウイルス病原性発現機構の解明などの基礎研究、さらにゲノム・プロテオーム創薬手法による分子標的抗がん剤
の研究開発、そして遺伝子工学とナノテクノロジーを融合した超高速DNA増幅法や新しいウイルス検出技術の創出、DNAを用いた真贋識別法への展開、と
いった応用研究のテーマを通じて、ベンチャー精神を持った実践的な人材を育成します。

期待される就職分野

生命科学関連の大学院、研究所・企業など、遺伝子操作や解析の技術・知識を活かして、医薬品・食品・醸造、遺伝子解析機器メーカー等の研究開発・製造・販売職、また医療等の研究機関での遺伝子関連研究
への従事が期待されます

履修モデル

  1年次〜 2年次〜 3年次〜 4年次〜



人文・社会 哲学
法学(日本国憲法)
歴史学
日本文化論
心理学
情報社会
科学技術史
文学
経済学
日本の歴史と文化(留学生)
現代の社会と政治  
健康 健康保健学      
外国語 英語I
英語II
日本語I(留学生)
日本語II(留学生)
科学英語I
科学英語II
英会話I
英会話II
   
スキル 文章表現
プレゼンテーション技法
     
情報 コンピュータ実習
(情報科学演習)I
コンピュータ実習
(情報科学演習)II
     
自然科学 数学I(数学基礎)
数学II(解析学)
数学III(線形代数学)
基礎物理学I(力学)
基礎物理学II(電磁気学)
化学I(有機化学)
基礎生物学
基礎化学演習
自然科学基礎実験
基礎統計学    
キャリア ライフデザイン
長浜バイオ大学
魅力発見発信プロジェクト
キャリア開発I
長浜まちづくり
魅力発見発信プロジェクト
論理的思考力開発
キャリア開発II  
  エッセンシャル プログレス アドバンスト



講義科目 生化学I(生体成分化学)
細胞生物学I
基礎微生物学
生命倫理
生化学II(代謝生化学)
生命情報科学概論
安全学
タンパク質科学
細胞生物学II
組織学
ゲノム解析学
酵素科学
遺伝子科学
遺伝子工学
生体高分子解析学
バイオビジネス概論
バイオマテリアル産業論
進化生物学
細胞工学
植物分子遺伝学
植物分子環境生理学
構造生物学
ゲノム創薬科学
病態生化学
応用微生物学
発生生物学
ウイルス学
生物生産学概論
医学生物学
生理活性物質概論
文献調査・講読
環境保全学
実験・実習科目 遺伝子科学基礎実験
分子科学基礎実験
細胞科学基礎実験
環境科学基礎実験
生命情報科学応用実習I
生命情報科学応用実習II
遺伝子科学応用実験I
遺伝子科学応用実験II
分子科学応用実験I
分子科学応用実験II
細胞科学応用実験I
細胞科学応用実験II
環境科学応用実験I
環境科学応用実験II
遺伝子科学専門実験I
分子科学専門実験I
細胞科学専門実験I
環境科学専門実験I
遺伝子科学専門実験II
 
総合専門       卒業研究

先輩の研究室を拝見!

微生物学研究室・伊藤正恵先生

竹谷 直樹さん(京都・府立桃山高校出身)
細胞融合を起こすタンパク質の構造変化を研究

この大学で様々な講義や実験を学ぶ中で、遺伝子工学に興味を持ちました。特にウイルス学に魅力を感じ、より詳しく学びたいと思うようになりこの研究室を選びました。

現在は、麻疹ウイルスの増殖様式の一つである、細胞融合に関わるFタンパク質とHタンパク質について研究しており、細胞融合を引き起こすタンパク質の構造変化について調べています。

研究室ではみんな和気あいあいと、熱心にそれぞれのテーマについて研究しています。まだまだ分からないことばかりで苦労しています
が、親しみやすい伊藤先生をはじめ、多くの先輩方にやさしく丁寧に教えてもらい、日々新しいことを学んでいます。また、研究以外でも大学院進学や就職活動
のサポートも充実している研究室です。みなさんもぜひ微生物学研究室で一緒に楽しく研究しましょう!

遺伝子科学研究室・水上民夫先生

金丸 広幸さん(大阪・府立山田高校出身)
がんの原因となる遺伝子の探索と機能解析


がん剤創薬についての研究を行っていて、がんの原因となる遺伝子や、そこから作られるタンパク質を標的とする阻害剤の開発を目的としています。私の研究
は、まだ機能が分かっていない数多くのヒト遺伝子の中から、がんの原因と考えられる遺伝子を見つけ、その機能の解析をめざしたものです。未知の中から何か
を探し出すこの研究は、まるで宝探しのようでワクワクします。

水上先生は気さくで学生との距離が近く、それでいて研究にも熱心な先生ですので、分からないことなども親身に教えてくださいます。研究室の行事などにも積極的に参加され、盛り上げてくれる素敵な先生です。

そんな先生の人柄からか、研究室の雰囲気も和やかで、それぞれが研究にしっかりと取り組んでいます。この研究室でなら、充実した研究室生活が送れると考えています。

遺伝子工学研究室・大島淳先生

林 礼奈さん(京都・私立京都聖母学院高校出身)
不要な植物資源からバイオエタノールの抽出


イオエタノール、その中でもサトウキビの滓(かす)や廃木材などの不要となった植物資源を利用したエタノールの研究をしています。地球温暖化対策やガソリ
ン代替燃料になることから、今後の実用化が期待されています。今はたくさんの資源から少しのエタノールしか作れないのですが、そこからよりたくさんのエタ
ノールを作れるよう頑張って研究に取り組んでいます。

私たちの研究室の大島淳先生は、学内での授業や研究はもちろんですが、学外の研究者の方や企業との関わりも多く、多方面で活躍され
ています!実際お話してみると非常にユニークで、様々な話をしてくださるので、私たちの研究室はいつもにぎやかです。他の研究室と違い毎日実験ばかりとい
うわけではなく、勉強と休みのメリハリがある研究室なので集中して研究に取り組む事が出来ています。

生体応答学研究室・新蔵礼子先生

山田 啓祐さん(岐阜・県立岐阜農林高校出身)
抗体の産生に関わっている酵素を研究

この研究室は開設されてまだ2年目です。4回生のほかは大学院に進まれた先輩が2人いるだけなので、他の研究室に比べて少ない人数で研究をしています。そのため、先輩と後輩の仲もよく、毎日、楽しくかつ真剣に実験に取り組んでいます。

私は以前から免疫や抗体に対して興味を持っていました。また、研究室紹介の時に新蔵先生がされている実験について知り、その研究をしてみたいと思ったのでこの研究室を選びました。現在は、抗体の産生に関わっている酵素について研究しています。

先生は学生の自主性を尊重しておられ、研究もやりたいように進めさせてくださり、また、必要な試薬なども用意してくれます。実験操作については丁寧な指導をしてくださるので、研究を進めていくうえで必要な技術もしっかりと身に付ける事ができます。

植物遺伝学研究室・今村綾先生

梅林 亮さん(滋賀・私立近江高校出身)
植物のO-GlcNAc 修飾タンパク質の同定を研究

植物での、O-GlcNAc修飾タンパク質の同定という研究をしています。

動物では、このタンパク質がないと組織の分化ができなくなってしまいます。つまり、生きるためには必要不可欠なものなのです。しかし、植物ではよく分かっていません。それなので、植物ではどんなタンパク質がどのような働きをしているのかを研究しています。

研究室は、日々、先生や先輩のアドバイスを受けながら、一人一人が自分の研究テーマに熱心に取り組んでいます。研究している時はみ
んな真剣ですが、みんなとても仲が良いので、つい、研究室に長居したくなっちゃいます。オフの日には、研究室のみんなと花見やBBQなどをしたり、イベン
トもたくさんあり、とても楽しい研究室ですよ。