×

タカラバイオ株式会社と連携大学院協定を締結しました

 2月18日、本学とタカラバイオ株式会社との間で、連携大学院協定を締結しました。
 連携大学院とは、大学と企業の研究機関が協力して大学院教育を行うもので、同社の高度な研究水準の研究者を大学の客員教授・客員准教授として迎え、また同社の研究機関の施設・設備を活用し本学大学院生の研究指導を行います。
 この協定では、本学大学院バイオサイエンス研究科バイオサイエンス専攻、博士課程前期課程のゲノムテクノロジー分野における教育を行い、受け入れ開始時期は2014年4月1日よりとしています。

 長浜バイオ大学で行われた調印式では、「学校法人関西文理総合学園長浜バイオ大学とタカラバイオ株式会社との教育研究に関する協定書」を取り交わし、三輪正直学長が、「この10年でバイオサイエンス分野は飛躍的な発展を遂げつつあり、教育研究を進める上で、高度な研究水準と実績を有する学外の研究機関等と協力し、そこにおいて学生が実践的な指導を受ける教育システムを導入することは、本学にとって喫緊の課題と考えております。今回、アジアにおけるバイオの先端企業であるタカラバイオ株式会社様と連携大学院の協定を結ぶことができ、本学学生にとって実学としてのバイオの最先端の教育の機会を得ることが可能になりました。今後とも世界の最先端の教育研究を目指し、産業界で役立つ人材育成に努めて参りたいと考えております」と挨拶しました。
 また、タカラバイオ株式会社の仲尾功一社長は報道機関の質問に答え、今回の連携について「バイオテクノロジーの応用領域は、医学・農学・工学分野へと広がりを見せていますが、昨今のゲノム解析技術の進歩により、バイオ研究を推進するには、IT技術を駆使するバイオインフォマティクス技術の活用がかかせません。バイオインフォマティクス技術を駆使できる技術者の育成が急務であるという現状から、長浜バイオ大学とタカラバイオとの方向性が合致しました」と話されました。

DSCF4273.JPGのサムネール画像

 

DSCF4282.JPGのサムネール画像

協定締結の経緯と今後の教育研究計画
 長浜バイオ大学大学院では、専門分野における基礎および応用を教授研究し、その深奥を究めて文化の進展に寄与すること、ならびに高度で専門的力量を有する人材養成を目的としております。
 最近のバイオサイエンスの学問専門分野は、医学領域だけに限っても膨大なヒトゲノム解析データの臨床応用、iPS細胞の発明を含めて広範囲にわたり高度化しております。そのため、バイオサイエンスの基礎および応用を教授研究するために、本学のみではカバーできない領域も増えつつあります。特に、医学や医療現場が正に求めている技術を理解・修得した人材については、当該分野で我国を先導している企業の研究所等と連携した育成が重要になります。そこで、高度な研究水準と実績を有する学外の研究所等において学生が実践的な指導を受ける教育システムを確立することは、本学の目指すバイオサイエンス・バイオテクノロジーに関する高度で専門的力量を有する人材育成にとって重要となっております。このようにして、ゲノム解析技術やiPS細胞などの培養技術等に詳しい人材を育て、産業界に貢献したいと考えております。

2013年2月21日 朝日新聞より
長浜バイオ大 企業から教員 タカラバイオと協定

 長浜バイオ大(長浜市田村町)は18日、学外の研究機関と連携して大学院教育を行う「連携大学院」の協定をタカラバイオ(本社・大津市、仲尾功一社長)と結んだ。来年4月から同社の研究者を教員として迎え、より高度で専門的な力を持つ人材の育成を図る。
 協定では、タカラバイオの研究者を客員教授や客員准教授として招き、大学や同社の研究施設を使って大学院生40人程度が指導を受けられるようにする。
 同社は、遺伝子治療、細胞医療といった先端医療技術の臨床開発、商業化を進めており、バイオ大では、iPS細胞(人工多能性幹細胞)の培養技術や、ゲノム(全遺伝情報)の解析などで実践的な指導を求めている。
 バイオ大であった調印式で、三輪正直学長は「私大の大学院が、産業界の研究機関と連携大学院の協定を結ぶのは、かなり珍しい試みだと思う。今後、バイオの教育研究において、世界レベルを目指したい」述べた。

2013年2月19日 中日新聞より
タカラバイオ(大津)と協定 長浜バイオ大 遺伝子技術教育で連携

 長浜の長浜バイオ大は18日、バイオ技術を用いた遺伝子医療事業を展開するタカラバイオ(大津市瀬田3)と連携大学院協定を締結した。来年4月には同社から客員教授を招くほか、学生がタカラバイオの研究所で指導を受ける。
 バイオ大大学院のバイオサイエンス研究科バイオサイエンス専攻の修士課程で、コンピュータで遺伝子を解析するゲノムテクノロジー分野について学ぶ学生が対象となる。
 山中伸弥京大教授のノーベル賞受賞で一躍注目された人工多能性幹細胞(iPS細胞)の培養、ゲノム解析などの技術や知識を持ち、産業界で活躍できる人材を育成するのが狙い。
 調印式では、三輪正直学長が「バイオ分野で世界レベルを目指せる学生を育てたい」とあいさつ。同社の仲尾功一社長は「IT技術とバイオ技術の知識を併せ持った人材の育成が急務。大学と連携し、ライフサイエンス分野を成熟させていきたい」と意欲を語った。

2013年2月19日 京都新聞より
長浜バイオ大 タカラバイオと協定 研究者招き人材育成

 長浜バイオ大(長浜市)が、大学以外の研究機関と連携した大学院教育「連携大学院」の協定をタカラバイオ(本社・大津市)と結ぶことになり、18日、同大学で調印式か行われた。同社の研究者を教員として迎えることで、高度・専門化する大学院教育のレベルアップを図る。
 協定では、タカラバイオの研究者を客員教授や客員准教授として迎え、大学や同社の研究施設で大学院生が指導を受ける。
 タカラバイオは、遺伝子治療の商業化を目指すなどバイオ事業を多角的に展開しており、同大学は特にゲノム(全遺伝情報)の解析や人工多能性幹細胞(iPS細胞)の培養技術などの分野で実践的な指導を受けたいとしている。指導される大学院生は40人程度を見込んでいる。
 調印式で三輪正直学長は「最先端技術を学ぶ、またとないチャンスになる」と話し、タカラバイオの仲尾功一社長は「人材が不足しているバイオインフォマティクス(生物情報科学))の人材を育成できれば」と語った。

2013年2月19日 日刊工業新聞より
タカラバイオと教育研究で協定 長浜バイオ大

 【大津】長浜バイオ大学(滋賀県長浜市)とタカラバイオは18日、同大大学院の教育研究に関する協定を結んだ。バイオサイエンス研究科博士課程前期のゲノム(全遺伝情報)技術分野で、2014年4月からタカラバイオの研究者が客員教員となり、同社の研究施設や設備も活用して学生の研究指導を行う。
 タカラバイオはバイオ技術を生かしたゲノム解析受託サービスのほか、遺伝子治療や細胞治療の商業化に向けた事業などを手がける。長浜バイオ大学はバイオサイエンスの学問分野の高度化を受け、同社との連携でゲノム解析技術やiPS細胞(万能細胞)をはじめとする培養技術などに詳しい人材の育成を目指す。

2013年2月12日 近江毎夕新聞より
タカラバイオと連携 長浜バイオ大学が「連携大学院」

 バイオテクノロジー関連の研究開発型企業、タカラバイオ株式会社(仲尾功一・代表取締役社長、本社=大津市瀬田)が、長浜バイオ大学(三輪正直・学長、長浜市田村町)の大学院教育で連携、協力することになり、18日午後3時から同大学で「連携大学院」の調印式がある。同大学が企業と教育研究で連携するのは初。
 連携大学院は、大学と企業の研究機関が協力して大学院教育を行う方式。高度な研究水準にある企業の研究者を大学が客員教授、客員准教授として迎え、企業の研究施設、設備を活用して大学院生の研究指導を行うという。ゲノム解析やiPS細胞の培養技術など、最先端のバイオテクノロジーを学び、バイオ産業界に貢献できる人材育成には、一線で研究を進める企業との連携が不可欠と判断して連携協定締結に至ったという。
 タカラバイオは宝酒造などの持株会社、宝ホールディングスの傘下企業。資本金91億2618万円、従業員1164人(昨年末現在)。遺伝子工学研究事業、医食品バイオ事業、遺伝子医療事業の3領域で事業展開し、平成12年には四日市市に大規模ゲノム解析センター「ドラゴンジェノミクスセンター」を開設しゲノム解析受託事業などに取り組んでいる。