4月1日、木下 哲 客員教授が第21回(平成24年度)木原記念財団学術賞を受賞しました。
受賞対象の研究は次のとおりです。
「植物生殖過程におけるエピゲノム制御と生殖隔離機構」
植物の胚乳組織(イネではお米の部分)では、オス由来とメス由来のゲノムが胚乳の大きさに関して逆の働きを持つことが、故木原均博士をはじめとした詳細な古典的研究を通じて知られていました。
今回受賞の対象となった研究は、オス由来とメス由来の対立遺伝子の発現に違いを生じさせるゲノムインプリンティングという仕組みに関するものです。種間交雑などの解析を通じて、この仕組みが原因で胚乳の大きさが変化すること、胚乳における生殖隔離がおこることを示唆し、古典的研究との関連性を明らかにしたことが評価されました。