日 時:2012年10月23日(火)17時〜18時30分
場 所:命江館3F 中講義室1
テーマ:小胞体の機能と制御のダイナミクス
講 師:京都大学大学院理学研究科生物物理学教室
森 和俊 教授
【講演内容】
真核細胞の小胞体に構造異常タンパク質が蓄積する小胞体ストレス、それに対する細胞側の対応 小胞体ストレス応答の生理学的ならびに病理学的重要性が明らかになり、注目を集めている。 出芽酵母では1分子しか存在しない小胞体ストレスセンサー分子が、無脊椎動物では3種類3分子、脊椎動物では3種類5分子と進化と共に数が増している上に、主要分子シャペロンの転写誘導を担うセンサー分子が、無脊椎動物ではIRE1、脊椎動物ではATF6とスイッチしている。小胞体ストレス研究における重要課題にメダカを用いて取り組んでいる我々の最近の研究成果を紹介したい。