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5/19実施 彦根東高校SS部生物班の研修会レポート

 長浜バイオ大学では、高大連携事業として、実験に関わる全ての試薬と機材を高等学校へ持ち込んでの実施となる出張型連携講座及び、高等学校の生徒が大学へ来学され、講義・実習等を受講される来学型連携講座によるバイオサイエンス連携実習を実施しておりますが、高等学校で実施されている様々な活動の支援も行っております。

 今回実施いたしました滋賀県立彦根東高等学校とは、毎年8月にスーパー・サイエンス・ハイスクール(SSH)による連携事業を実施しています。また、高等学校の科学部活動支援事業として、昨年度よりSS部生物班の課題研究「プラナリアの多型解析」の支援も行っております。

 この日は、SS部生物班の生徒を対象として、PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)の学習を目的とした研修会を本学にて実施しました。

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 9時30分より研修を開始しました。まず、PCRの基礎知識を学習してから、各自に配布されたDNA試料にPCR反応液を加え、手動PCRによりDNAの増幅を行いました。この実験では、たった10回の増幅反応しか行いませんが、回数を追うごとに目的のDNAが増えていく様子を観察することができます。受講された生徒は、これらの実験からPCRの仕組みについて学習を進めます。

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 次に、PCRで増幅されたDNAを電気泳動で解析しました。今回の実験では、上記の操作に加えて、対照実験として、DNAが増えないようにしたDNAも同時に操作しています。これら二つのデータの比較することで、PCRの仕組みについて理解できる内容となっています。

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 実験結果が出るまでの時間は、課題研究「プラナリアの多型解析」で使用する機器である「DNAシーケンサー(DNAの塩基配列を決定する装置)」も見学しました。最後に、結果観察と解説を受けて12時30分に終了しました。

 本講座を受講された生徒の皆様、ご協力いただきました高等学校の諸先生方、ありがとうございました!

 長浜バイオ大学では、上記以外にも様々な高大連携事業を展開しております。本連携にご興味をお持ちの先生、生徒へ最先端の生命科学に関する知識を触れさせたいとお考えの先生は、下記までご連絡くださいますようお願い申し上げます。この機会に高大連携を体験してみましょう。

連絡先: 長浜バイオ大学 高大連携事業推進室
  TEL:0749-64-8100  FAX:0749-64-8140
  E-mail:kodai@nagahama-i-bio.ac.jp

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