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5/16実施 岐阜農林高校の連携講座レポート

 長浜バイオ大学では、高大連携事業として、実験に関わる全ての試薬と機材を高等学校へ持ち込んでの実施となる出張型連携講座及び、高等学校の生徒が大学へ来学され、講義・実習等を受講される来学型連携講座によるバイオサイエンス連携実習を実施しております。

 今回レポートいたします岐阜県立岐阜農林高等学校とは、以前より様々な高大連携事業を実施しており、その成果として、2011年3月に「高大連携事業に関する協定」を締結しております(詳細はこちら)。また、岐阜農林高等学校は、本年度、文部科学省スーパー・サイエンス・ハイスクール(SSH)事業の指定を受け、さらなる飛躍が期待されています。今回の講座は、連携協定による事業として、生物工学科の高校3年生を対象に実施したものです。

 講座の内容は、社団法人 農林水産先端技術振興センター(STAFF)が所有する特許「DNA配列多型によるブタの品種識別法(第3116049号)」について実施許可を頂き、長浜バイオ大学が高校生にも分かりやすいように教材化した「手動PCRでブタの品種鑑定をしよう」です。

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 まず、各自にどの品種であるかわからないようにしたブタのDNAを渡し、手動PCRで品種鑑定に関わる遺伝子の一部を増やす操作を行いました。続いて、増やしたDNAを制限酵素で処理し、電気泳動でDNAの解析を行いました。DNA染色剤は、安全性の高い『GEL-RED™』を用いています。

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 生徒は、普段からさまざまな実験をしているので、操作は大変スムーズに進みました。

 最後に、各自に渡したDNAがどの品種になるかを判定して終了です。

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 本講座を受講された生徒からは、『課題研究ではサーマルサイクラーを使ってPCRをしていますが、手動で行うことで原理などを今までより深く理解することができました』、『今回は豚の品種識別を行いましたが、他にもトマトなどの種類の判別とかやってみたいと思いました』、『失敗してしまってショックです。少しのことで実験結果が出ないことを知り、改めて遺伝子実験の厳しさを知ることができました』、などの感想を頂き、今回の実験について大変関心を持たれたようです。

 最後に修了式を行い、修了証をお渡ししました。
 受講いただいきました生徒の皆様、ご協力いただきました高等学校の諸先生方、ありがとうございました!

 長浜バイオ大学では、上記以外にも様々な高大連携事業を展開しております。本連携にご興味をお持ちの先生、生徒へ最先端の生命科学に関する知識を触れさせたいとお考えの先生は、下記までご連絡くださいますようお願い申し上げます。この機会に高大連携を体験してみましょう。

連絡先: 長浜バイオ大学 高大連携事業推進室
  TEL:0749-64-8100  FAX:0749-64-8140
  E-mail:kodai@nagahama-i-bio.ac.jp

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