×

5/12実施 大垣東高等学校 連携講座レポート

 長浜バイオ大学では、高大連携事業として、実験に関わる全ての試薬と機材を高等学校へ持ち込んでの実施となる出張型連携講座及び、高等学校の生徒が大学へ来学され、講義・実習等を受講される来学型連携講座によるバイオサイエンス連携実習を実施しております。

 今回レポートいたします岐阜県立大垣東高等学校との連携講座は、今年で3年目となります。今回の講座は、普通科および理数科の高校3年生を対象として、社団法人 農林水産先端技術振興センター(STAFF)が所有する特許「DNA配列多型によるブタの品種識別法(第3116049号)」について実施許可を頂き、長浜バイオ大学が高校生にも分かりやすいように教材化した「手動PCRでブタの品種鑑定をしよう」を実施いたしました。
 また、本講座では、新しい取組みとして、危険性の低いDNA染色剤『GEL-RED™』を用いて、電気泳動によるDNAの解析を行っています。

IMG_0017s.JPG

 まず、DNA鑑定に関する講義を受講した後、各自にどの品種であるかわからないようにしたブタのDNAを渡し、手動PCRで品種鑑定に関わる遺伝子の一部を増やす操作を行いました。

IMG_0012s.JPG
IMG_0016s.JPG
IMG_0018s.JPG

 続いて、増やしたDNAを制限酵素で処理し、電気泳動でDNAの解析を行いました。観察されたDNAバンドのパターンから品種鑑定を行いましたが、各自が選んだDNAがどの品種であったか当てることができました。また、今回使用した『GEL-RED™』は、従来使用していたDNA染色剤である「臭化エチジウム」よりも感度よくDNAバンドを観察できるようになりました。

IMG_0025s.JPG
IMG_0028s.JPG
IMG_0030s.JPG

 本講座を受講された生徒からは、『今まで、テレビでDNA鑑定という言葉を聞いて知ってはいたけれども、自分が実際にDNA鑑定を体験することができると思っていなくて、すごく興味深かった』、『DNA鑑定というテーマが面白そうだと思って参加しました。難しい内容だと思ったいたけど、ポイントを押さえて、慎重にやれば、結果がちゃんと出たので嬉しかった』、『以前、学校であった光る大腸菌の実験と関連させてやることができ、知識も増やすことができた』、『将来的にもこのような学科へ進学を目指しているので、とても参考になり、ますます自分の決めた進路に突き進みたいと思いました』などの感想を頂き、今回の実験について大変関心を持たれたようです。

oh4s.JPG
IMG_0031s.JPG
IMG_0036s.JPG

 最後に修了式を行い、修了証をお渡ししました。また、今回の連携実習を記念して、全員で撮影をしました。
 受講いただいきました生徒の皆様、ご協力いただきました高等学校の諸先生方、ありがとうございました!

 長浜バイオ大学では、上記以外にも様々な高大連携事業を展開しております。本連携にご興味をお持ちの先生、生徒へ最先端の生命科学に関する知識を触れさせたいとお考えの先生は、下記までご連絡くださいますようお願い申し上げます。この機会に高大連携を体験してみましょう。

連絡先: 長浜バイオ大学 高大連携事業推進室
  TEL:0749-64-8100  FAX:0749-64-8140
  E-mail:kodai@nagahama-i-bio.ac.jp

「高大連携の事業」へ戻る