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3/9実施 近江兄弟社高等学校での連携講座「生命倫理」レポート

 長浜バイオ大学では、高大連携事業として、高等学校の生徒が大学へ来学され、講義・実習等を受講される来学型連携講座、及び、高等学校にて実験・講義を実施する出張型連携講座を実施しております。

 近江兄弟社高等学校は、2009年度より様々な高大連携事業を展開しており、その成果として、2010年12月に「高大連携事業に関する協定」を締結(詳細はこちら)し、1年を通して、様々な講座や実習などの高大連携事業を展開しております。今回は、三輪学長による連携講座「生命倫理」を3月9日(金)に開講しました。

 先生は、本学でも「生命倫理」の講義を担当されており、生命(いのち)についての倫理的なさまざまな問題について何が正しいかを自分のこととして考え討論させており、本日の講義も、そこからいくつかをピックアップしてお話しされました。

 受講された生徒は、普通科・単位制課程1回生及び2回生の約80名です。

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 先生は、まず、ハーバード白熱教室の『犠牲になる命を選べるか』を例にして、多くの人間を救うという判断の難しさについてお話しされました。続いて、『生命倫理』に関わる様々な問題について、金子みすゞの詩集より『大漁』や、森鴎外の小説『高瀬舟』の一節を交えながらお話しされました。また、本学でも講義されている『もしあと3ヶ月の命なら』について、受講されている生徒の発表を交えながら、生きている意義について考えていきました。最後に、ヒトの染色体の組み合わせが70兆通りであり、一人ひとりは唯一の存在であることを説き、生きることの大切さについてお話しされました。

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 講義終了後、高等学校の校長先生よりお話しがあり、日々を大切にすることや、生きていることに正しさを見つけるのではなく、それ自身が正しいとお話しになり、本日の講義を締めくくられました。

 受講された生徒からは、『今日は、とても貴重な体験をしたと思います。「人間」についての話が聞けただけでなく、胃がんや余命の話はとても考えさせられる内容だった』、『講義を聴いて「命の大切さ」を改めて実感しました。時間はどんどん過ぎていくし、はかないものだが、今を大切に楽しんで生きていこうと思った』、『地球の人口は70億人だが、染色体の組合せは70兆もあり、自分は一人しかいないというのがよくわかった』などといった感想が寄せられ、生命(いのち)について、良い刺激を受けられたようです。

 ご講義頂きました三輪先生、受講いただいきました生徒の皆様、ご協力いただきました高等学校の諸先生方、ありがとうございました!(本記事は、高等学校のホームページにもアップしています。こちらも合わせてご参照ください。)

 長浜バイオ大学では、上記以外にも様々な高大連携事業を展開しております。本連携にご興味をお持ちの先生、生徒へ最先端の生命科学に関する知識を触れさせたいとお考えの先生は、下記までご連絡くださいますようお願い申し上げます。この機会に高大連携してみませんか。

連絡先: 長浜バイオ大学 高大連携事業推進室
  TEL:0749-64-8100  FAX:0749-64-8140
  E-mail:kodai@nagahama-i-bio.ac.jp

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