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バイオセミナーでエドワード・バーガー博士が講演

2011.10.18バイオセミナーEdward A.Berger,Ph.D. 007.jpgのサムネール画像

 10月18日長浜バイオ大学において「HIV-Receptor Interactions:Translating Discoveries in the Lab to Treatment and Prevention in People (HIVと受容体の相互作用:実験室での基礎的発見をエイズの治療と予防に応用する)」という演題で、米国・国立保健研究所のアレルギー・感染症研究所のウイルス病研究室分子構造部門長のエドワード・バーガー博士(Dr. Edward Berger)によるバイオセミナーが開催されました。
 バーガー博士は、エイズの原因ウイルスであるHIVの共受容体(fusin/CXCR4、CCR5)の存在を世界で初めて発見した高名なウイルス学研究者です。HIVが免疫担当細胞に感染・侵入する際には、ウイルス自身のもつエンベロープタンパク質と細胞の受容体との相互作用が必要であり、その過程を阻害する分子を創製することにより、エイズの治療と予防につなげることがバーガー博士の研究目標となっています。
 セミナーでは、博士らが創製した可溶性CD4受容体と抗エンベロープタンパク質抗体との組換えタンパク質や、可溶性CD4受容体と毒素タンパク質からなる組換えタンパク質が大変優れた抗HIV作用を示すなどの博士のグループの研究紹介に留まらず、エイズ治療全般の最前線の状況やこれからの研究開発の課題、戦略など、広範囲にわたって、わかりやすいお話をしていただけました。また講演の後、博士と参加した教員や学生との間で活発なディスカッションが行われ、エイズ研究の最前線を学ぶ良き機会となりました。

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