2025年12月16日(火)、長浜バイオ大学において国際学会および全国規模の学会において優れた研究成果を発表し、顕著な評価を受けた学生を対象に、学生表彰式を執り行いました。 本表彰は、日頃の研究活動への努力を称えるとともに、本学における研究力・人材育成の成果を広く共有することを目的としています。
受賞内容について
笠井 敬了さん(大学院博士前期課程2年)は、2025年7月17日に開催された国際学会「The 14th International Conference on Biomimetic and Biohybrid Systems(Living Machines 2025)」において口頭発表を行い、優秀講演賞を受賞しました。
発表タイトルは
“Musculoskeletal Dynamic Simulation of Frog Jumping Induced by the Interaction Between Leg Kicking and Trunk Snap-Through Buckling”
(脚の蹴りと体幹の飛び移り座屈によるカエルの跳躍メカニズムに関する筋骨格動力学シミュレーション)です。
本研究は、サイボーグ技術と数理シミュレーションを組み合わせ、カエルがなぜ小さな体で高く跳べるのかという運動の本質に迫る挑戦的な取り組みです。特に、脚の蹴り動作と、胴体がばねのように瞬時に変形する「スナップスルー・バックリング(Snap-through Buckling)」という現象の相互作用に着目し、生物の跳躍運動を筋骨格モデルとして再現・解析しました。
本研究には、清水研究室の笠井さん(水小瀬京さん〈M1〉)に加え、比較動物学研究室(和田修一研究室)の大学院生も参画しており、学内の研究連携によって進められた成果でもあります。学会当日は、笠井さんが筆頭著者として英語による口頭発表を行い、世界各国から集まった研究者から高い関心と評価を受け、今回の受賞につながりました。
横江 優来さん(大学院博士前期課程2年)は、2025年9月10日から12日に開催された「第77回日本生物工学会大会」において口頭発表を行い、学生優秀発表賞を受賞しました。
発表テーマは
“ナノファイバータンパク質の分子紡績に向けたチロシン架橋反応の最適化“です。
本研究は、「微生物が持つタンパク質を“糸”として利用する」という発想をもとに、ナノスケールの繊維材料を創り出すための基礎技術の確立を目指したものです。特に、タンパク質同士を結びつけるチロシン架橋反応に注目し、より安定した分子紡績を可能にする条件の最適化に取り組みました。
全国から314件の学生発表が集まる中で選ばれた今回の受賞は、横江さんが所属する環境合成生物学研究室(石川聖人准教授)における日々の地道な実験と、研究室内外の協力によって得られた成果です。
横江さんは、「想像力を膨らませながら研究に挑戦できたことが、大きな学びにつながった」と振り返っています。
- 授与式の様子
- 笠井 敬了さん
- 横江 優来さん
学長および指導教員からの激励
表彰式では、伊藤正惠学長から、受賞を祝うとともに次のような激励の言葉が贈られました。
「これからは、自身の経験や、困難をどのように乗り越えてきたか、そして受賞の喜びも含めて、ぜひ後輩たちに伝えていってほしい。今日の受賞は大きな励みになる出来事です。今後のさらなる活躍を期待しています。」
指導教員からも、それぞれの学生に向けた温かく、かつ研究者としての成長を見据えたコメントが寄せられました。
清水正宏教授は、国際学会での発表後、多くの研究者から活発に声をかけられていた様子に触れ、「研究内容が正確かつ効果的に伝わっていた証であり、自信を持ってよい」と評価しました。また、海外での学会参加を通じて異文化や価値観に触れた経験は、研究者としてだけでなく、一人の人間としての成長にもつながる重要な学びであると述べ、今後のさらなる飛躍に期待を寄せました。
石川聖人准教授は、日本生物工学会という自身にとっても特別な学会で、指導学生が受賞したことへの率直な喜びと感慨を語りました。日々の研究では決して順風満帆ではなかったものの、「コツコツと努力を積み重ねる姿勢」が成果につながったことを高く評価し、研究は個人だけでなく、多くの協力によって成り立っていることを忘れず、今後は成果を論文として形に残してほしいと激励しました。
- 伊藤学長からの激励
- 清水教授からの激励
- 石川准教授からの激励
今回の表彰は、学生一人ひとりの努力はもちろん、指導教員や学内外の共同研究者との連携によって生まれた成果です。長浜バイオ大学では、今後も学生が国内外の学術舞台で挑戦し、成長できる研究環境の充実に取り組んでまいります。 受賞されたお二人の今後のさらなる活躍に、ぜひご期待ください。










