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岐阜農林高等学校 連携実習(2011年6月13日/15日実施)レポート

 長浜バイオ大学では、高大連携事業として、大学独自事業によるバイオサイエンス連携実習を実施しております。
本事業では、実験に関わる全ての試薬と機材を高等学校へ持ち込んでの実施しております。

 今回の実施校である岐阜県立岐阜農林高等学校は、以前より様々な高大連携事業を実施しており、その成果として、2011年3月に「高大連携事業に関する協定」を締結しております(詳細はこちら)。今回は連携協定による事業として、6月13日(月)及び6月15日(水)の2日間で実施したものです。

 本連携では、高等学校の授業として微生物バイオ実験室で実施いたしました。受講いただいた生徒は、生物工学科の高校3年生39名です。

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 内容は、(社)農林水産先端技術振興センター(STAFF)が所有する特許「DNA配列多型によるブタの品種識別法(第3116049号)」について実施許可を頂き、長浜バイオ大学が高校生にも分かりやすいように教材化したものです。

 1日目の実験は、手動PCRで各自に配布したブタのDNAから品種鑑定に関わる遺伝子の一部を増やす操作です。最初に講義でDNAや遺伝子などの復習をしてから、今日の実験であるDNA鑑定実習について学びます。 そのあと、各自がブタのDNAを選び、品種鑑定の実験をスタートします。もちろん、選んだDNAがどの品種になるかについては、実験の最後に答え合わせをして確かめます。

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 生徒は、普段からさまざまな実験をしているので、操作は大変スムーズに進み、DNAはきちんと増えていました。
1日目はここまでです。

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 2日目は、増やしたDNAを制限酵素で処理して分解してから、分解パターンを電気泳動で調べます。この時、得られたパターンで品種鑑定ができます。それぞれ、電気泳動で得られたパターンと見本を見比べて、各自が選んだブタのDNAがどの品種であったか調べました。今回の実験では、みんな品種を当てることができました。

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 最後に、大学より修了証をお渡しして終了です。受講いただいきました生徒の皆様、ご協力いただきました諸先生方、ありがとうございました!

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 長浜バイオ大学では、上記以外にも様々な高大連携事業を展開しております。本連携にご興味をお持ちの先生、生徒へ最先端の生命科学に関する知識を触れさせたいとお考えの先生は、下記までご連絡くださいますようお願い申し上げます。この機会に高大連携してみませんか。

連絡先: 長浜バイオ大学 高大連携事業推進室
             TEL:0749-64-8100  FAX:0749-64-8140
             E-mail:kodai@nagahama-i-bio.ac.jp

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