2025年3月12日、長浜バイオ大学にて、退官される齊藤修教授、永田宏教授による最終講義が開催され、多くの学生や教職員、卒業生が参加しました。
齊藤修教授 「動物学研究44年を振り返って」齊藤教授は、有尾両生類の温度受容体(TRPチャネル)の研究や、滋賀県内の希少動物の調査・保護活動を中心に、44年間の研究の歩みを振り返られました。
特に、ヤマトサンショウウオやオオサンショウウオの保全活動では、地域の皆さんと協力しながら繁殖地の調査や保護池の整備に尽力されたこと、また近年その繁殖地が減少しつつある現状についてもお話しされ、自然保護の大切さと課題が示されました。
講義の最後には、アメリカで活躍する卒業生からの祝電も紹介され、会場は温かい雰囲気に包まれました。
永田教授は、大学が今後も発展し続けるための戦略について講義されました。都市型大学やオンライン大学が増える中で、本学の強みである「自然環境を活かしたリアルな体験型教育」の重要性を強調。
琵琶湖や伊吹山の豊かな自然を活用した実習、地域資源を生かした学び、卒業生や市民との連携による教育の深化など、独自性のある大学づくりについて提言されました。
長年にわたり教育と研究に尽力された齊藤教授、永田教授に、心から感謝申し上げます。お二人の功績は、これからも本学の発展にしっかりと引き継いでまいります。