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バイオセミナーでフェレン・フゼツ教授(Prof. Ferenc Hudecz)が講演

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 3月1日長浜バイオ大学において「Intracellular targeting of drugs by synthetic oligo- or polypeptide conjugates (薬剤-合成ペプチド複合体を用いた細胞内への薬剤の標的化)」という演題で、ハンガリー・エトボシ・ローランド大学前学長でペプチド化学研究グループ長・教授 フェレン フゼツ(Ferenc Hudecz)先生によるバイオセミナーが開催されました。
 フゼツ先生は、現在ヨーロッパペプチド学会・会長で、世界的にご高名なペプチド化学研究者でいらっしゃいます。先生は化学合成を基盤とした、タンパク質構造中に存在する抗原部位(エピトープ)の探索、得られた情報を用いた診断法の確立や高い疾病予防効果を示すワクチンとなり得る「スーパー抗原」の開発、制がん剤や抗生物質の標的組織・細胞へのターゲッティングなど、医療・創薬分野において世界をリードする研究をされています。
 セミナーでは、抗腫瘍活性や抗マラリア活性を持つビンブラスチンにオリゴアルギニンペプチドを結合させることで選択的に細胞に取り込ませ、薬効を増強する研究や、細胞膜受容体リガンドを用いた抗腫瘍・抗寄生虫剤メトトレキサートの標的細胞へのターゲッティングなど、最先端の研究についてわかりやすくご講演いただきました。講演の後、先生と参加した教員や大学院学生とで質疑応答が行われ、最先端の研究に触れる機会を得ました。また学部生も積極的に先生に質問し討論していたことが印象に残りました。

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