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4年次生下村さんがインドネシアでのメダカの調査に参加しました

発生遺伝学研究室(竹花佑介准教授)の下村桐也さん(アニマルバイオサイエンス学科4年次生)が、インドネシアに2週間滞在してメダカの調査を行いました。下村さんからのレポートをお届けします。

2023年11月18日~12月2日の日程で、インドネシアのスラウェシ(Sulawesi)島のトウティ(Towuti)湖とマタノ(Matano)湖に行き、調査を実施しました。琉球大学の山平寿智教授を中心に、大阪大学、国立遺伝学研究所、現地のハルオレオ(Haluoleo)大学、そして長浜バイオ大学の私が参加する研究チームです。

トウティ湖は透明度が高くきれいな湖です。3種類のメダカが同じ群れで泳いでいる不思議なところで「進化研究のホットスポット」と呼ばれています。3種類が混ざっている中でどうやってオス・メスを見分けているのか、それらは遺伝的にどう違っているのか、湖に潜りメダカを採取して調べました。マタノ湖では、ミトコンドリアの異常を調査することが主な目的でした。

早朝に出発して、船で2時間かけて調査エリアに行き、ダイビングで調査。調査終了後はまた2時間かけて戻り、宿に戻ってからはその日採取したメダカの仕分けなど、深夜まで作業を行うので、かなりハードなスケジュールでした。海外でも電気泳動が行えるようにハンディな装置を持参していました。

私は調査の記録をとることを課されており、その役目はしっかり果たせたと思います。また、ハルオレオ大学で招待講演も行いました。現地の先生にアポをとったり、滞在する村の村長に挨拶をして宿泊する家を決めたりと、調査以外にもやるべきことがたくさんあり、それも貴重な経験でした。

ナシゴレンなどの食事は美味しかったですが、辛かった!ちょっと日本食が恋しくなりました。インドネシアは雨季と乾季の境目の時期で、雨の降るタイミングがかなり正確にわかるので、それまでに洗濯物を片付けたりするのも日常でした。

研究調査も異文化理解も満載、充実の2週間でした。