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12/23・12/24実施 河瀬高等学校サイエンス・パートナーシップ・プロジェクトでの連携実習レポート

 長浜バイオ大学では、高大連携事業として、大学独自事業によるバイオサイエンス連携実習のほか、高等学校が採択された独立行政法人科学技術振興機構サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト(SPP)及びスーパー・サイエンス・ハイスクール事業(SSH)により依頼を受けた連携講座も実施しております。

 今回の実施校である滋賀県立河瀬中学高等学校とは平成21年度より中学校及び高等学校と様々な形での連携事業を実施しており、今回は高等学校が採択されたサイエンス・パートナーシップ・プロジェクト企画「ミクロ・マクロから生物を学ぶ」にて、アニマルバイオサイエンス学科 和田修一講師が研究していますテーマの中から、カタユウレイボヤを使った発生と遺伝子発現の実験を12/23・12/24に行いました。

 受講者は、普通科の希望者(高1)11名の生徒で、命北館実験室での実施です。

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 12/23は、まず、ホヤについての勉強を行いました。続いて、飼育施設から持ってきたホヤの成体をスケッチしたり、解剖してからだの構造や卵・精子などの様子を観察したりしました。

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 午後からは、卵と精子を受精させ、顕微鏡を使って発生の様子を観察しました。受精させてから約1時間で2細胞へ、それからおおよそ30分ごとに細胞数が2倍になりますが、生徒たちはその様子をしっかりスケッチしていきます。この日はおよそ32細胞期まで観察を行いました。

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 空いている時間には、翌日実験する遺伝子やDNAについての学習を行ったり、アガロースゲル電気泳動によりDNAを観察したりしました。

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 12/24は、昨日の続きを行います。最初、ホヤが幼生になるまでの過程を復習してから、幼生になったホヤの観察を行います(ホヤは一晩で魚のように泳ぐ幼生になります!)。さらに、幼生が変態して成体に近い形になった幼若体の観察も行いました。

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 午後からは、発生途中の胚を使い、「whole mount in situハイブリダイゼーション(WISH)法」という方法により、4種類の遺伝子がどの組織で働いているかについて、班ごとで解析を行い、発表を行いました。

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 最後に、大学より修了証をお渡しして終了です。

 受講された生徒からは、「顕微鏡から見る世界は私の想像を超えていました」や、「教科書でしか見られないことを、自分で触ったり、見たりすることができて楽しかった。生物の尊さと、細胞分裂の神秘さがわかりました」、「2細胞から4細胞へと増えていくにつれ、小さくとも生きているのだと実感しました」など、生命の発生の様子を目の当たりにして、感動していました。

 受講いただいきました生徒の皆様、ご指導いただきました和田先生、そしてご協力いただきました高校の諸先生方、ありがとうございました!

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 長浜バイオ大学では、上記以外にも様々な高大連携事業を展開しております。本連携にご興味をお持ちの先生、生徒へ最先端の生命科学に関する知識を触れさせたいとお考えの先生は、下記までご連絡くださいますようお願い申し上げます。この機会に高大連携を体験してみましょう。

連絡先: 長浜バイオ大学 高大連携事業推進室
             TEL:0749-64-8100  FAX:0749-64-8140
             E-mail:kodai@nagahama-i-bio.ac.jp

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