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大学開発の餌で育てたビワマスが出荷されました

2023年10月24日、食品分子機能学研究室の河内浩行教授(アニマルバイオサイエンス学科)と研究室の学生が開発した餌で育てた養殖ビワマスが、長浜地方卸売市場に出荷、販売されました。今週末にかけて、合計300匹が出荷される予定です。

朝8:00に「鮎茶屋 かわせ」(長浜市)の川瀬さんが50匹のビワマスを市場に搬入、すぐに完売しました。「鮎茶屋 かわせ」で捌かれた刺身を市場のみなさんに試食してもらい、研究室のビワマス班の学生6名が感想を聞いていました。「甘みがある」「美味しい」という声が聞かれました。

10月・11月はビワマスの禁漁期なので、養殖ビワマスにはニーズがあり、天然ものとは違い味の個体差が少ないのが特長で商品価値も高いとのことです。河内教授によると「今回は市販の飼料は使わず、食品残渣であるおからと酒粕、商品にならないアユやビワマスのアラにビタミン等を加えたものを飼料として与え、6か月間育てて出荷できるサイズにした。従来の飼料の二分の一から三分の一の価格に抑えることができて、コストダウン効果も高い」ということです。「7月に実施した食味試験の反応がよかったので、今回はいけると思った。ビワマスを食べたことがないという人にも知ってもらえたら」とも話しました。

学生は「1回につき20kgの飼料をつくるが、1週間でなくなる。交代で毎日餌やりにも行き、ようやく出荷できる、という感じ。コストはもう少し下げられると思っているので、後輩たちとも協力しながらこれからも取り組んでいきたい」と語っていました。

2023年7月8日放送の日本テレビ系「満点☆青空レストラン」の「#708 滋賀県 ビワマス(ロケブログ)」で、餌やりの様子などが紹介されています。