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河瀬高校生の「総合的な探究の時間」の取材に協力しました

2023年8月24日、滋賀県立河瀬高等学校2年生の2名が「総合的な探究の時間」の授業の一環で来学し、本学の教員にインタビューしました。

永田宏教授(メディカルバイオサイエンス学科)に「血液型と薬の効果の関係」というテーマについて、インタビューしました。血液型によってかかりやすい病気、かかりにくい病気にはどのようなものがあるのか、薬の効果に血液型による違いがあるのか、などについて聞き、永田教授が丁寧に回答しました。

血液型による重症化リスクの差異が報告されているのはマラリアやコレラです。これらは血液型A型で重症化リスクが高く、この感染症が多かったアフリカや中南米、東南アジアでA型の人が少ないのは、感染症にかかって淘汰されたのが原因だと考えられます。リスクの差異には血液型糖鎖が関係することや、新型コロナウイルス感染症でも死亡リスクに血液型による差があること、その理由などを永田教授が説明しました。生徒たちは、がんリスクや薬の効果は血液型と関係があるのか、日本にA型が多いのはなぜか、など熱心に質問していました。

血液型についてはまだ研究されていないことや解明されていないことも多いとのことで、高校生が進学して学び、研究してぜひ突き止めてほしいものです。