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滋賀県立高校の生徒対象「大学連続講座」を開講しました

滋賀県教育委員会から依頼を受け、滋賀県立高等学校の生徒を対象とする大学連続講座を2022年7月28日に開講しました。県内のいろいろな高校から17名の生徒が受講しました。今回は「意外に⁉身近なバイオ」というタイトルで、メディカルバイオサイエンス学科の中村卓先生と奈良篤樹先生が講義を行いました。

中村先生による「薬剤耐性菌問題と河川中の抗菌薬の検出実験について」の講義では、抗生物質の役割や歴史からはじまり、耐性菌の出現と対策などの具体的な説明がありました。また、中村先生が研究している「川の水の中で検出される抗菌薬」の話では、体の中から排出される薬が下水を通して下水処理場に流れ込んでも必ずしも分解されないという問題があること、それが薬剤耐性菌出現の原因になっている可能性があること、どのように分析を行っているか、などが話されました。

奈良先生による「走査型電子顕微鏡で撮った画像をLINEスタンプにする」では、電子顕微鏡で撮影した画像からLINEスタンプを作成する方法について、学内の「湖国の森」での試料採取、観察、画像のダウンロード、アプリを使ったスタンプ作成の一連の操作を生徒たちに示しました。この講義では奈良研究室の学生も手伝って生徒をフォローしました。

受講した生徒は真剣に先生方の話を聞き、時折しっかりメモを取っていました。彼らにとって大変有意義な時間になったようです。