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「長浜学びの実験室」通信(2021年7月)

「長浜学びの実験室」も7月になり、長浜市内の各学校も一学期の終わりが近づいています。
そのため、今月は実施校が比較的少なく、2校の義務教育学校(前期課程・後期課程、各1校)と2校の中学校の合わせて4校と7回の講座を実施します。
今月は、各校の講座について紹介します。

虎姫学園(5年生)の講座(7月1日・7月2日)

この講座は、先月の「長浜学びの実験室」通信(2021年6月)で紹介した、双眼実体顕微鏡を使って、ふ化させた「ブラインシュリンプ」やメダカの卵、「アフリカツメガエル」のオタマジャクシ、「ブラインシュリンプ」のからだの観察を行うものです。
児童は熱心に双眼実体顕微鏡をのぞいて、さまざまな生き物の観察を行い、観察するたびに歓声を上げていました。また、どのように観察されたかについて、積極的に発表をされていました。
虎姫学園では今年度から全児童・生徒へiPadが導入されており、児童は顕微鏡で覗いた様子を各自のiPadで記録していました。

さて、今年度の「魚のたんじょう」は、この講座で終わりです。今年もメダカの卵からたくさんの稚魚が産まれました。来年度に向けて大きく育って、次の実験の卵を産んでくれるといいですね。
右の画像をクリックしてください。泳いでいるメダカの稚魚の様子を見ることができます。

びわ中学校(1年生)の講座(7月5日・7月6日)

この講座では、単元「水の中の小さな生物」から、琵琶湖と水田、ヨシを栽培している池の水にいる生物(プランクトン)の観察・比較を行いました。
琵琶湖のプランクトンは、琵琶湖岸のさいかち浜でプランクトンネットと簡易プランクトン採取器を用いて採取しました。
水田の水は中学校の先生の水田から取ってきたものを使いました。ヨシの栽培している池の水は、伊吹にある農場からいただいたものです。
琵琶湖で水を採取した後、実験室へ戻り、大学の宇佐美教授の指導で教育用生物顕微鏡や双眼実体顕微鏡を使って観察を行いました。
生徒は、3つの試料で観察されるプランクトンを観察するとともに、「やさしい日本の淡水プランクトン」という本を参照しながら名前を調べていました。
また、今年度から長浜市の中学校ではiPadが導入されており、この講座でも生徒は観察されたプランクトンをどんどん撮影していました。

東中学校(3年生、7月8日・7月9日)・余呉小中学校(7・8年生、7月12日)の講座

この講座では、単元「動物のなかま」から、いくつかの生物の解剖を行って、からだの作りの違いを比較するという内容になります。
生徒は大学で用意した材料を選んで解剖を進めていきます。その後、消化管や神経の通り方などの違いを観察するだけでなく、消化管の内容物を取り出してどんなものを食べているのか、双眼実体顕微鏡で観察したりしました。
また、今年度から長浜市の中学校で導入されたiPadで撮影・記録したりしていました。
実験を通して、生徒は生命(いのち)から知識をいただく大切さを知る良い機会となりました。

8月の「長浜学びの実験室」通信は「夏休み!親子科学教室」の様子をレポートする予定です。ご期待ください。