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野村慎太郎教授、松島三兒教授、水上民夫教授の最終講義が行われました

3月5日と3月15日に、野村慎太郎教授、松島三兒教授、水上民夫教授の最終講義が行われました。

野村先生と水上先生は、コロナ禍で1年遅れの最終講義となりました。

本学でアニマルバイオサイエンス学科長、実験附属施設長を務めた野村先生は「研究・教育における時間と存在」と題し、教育・講義、実習、研究など、さまざまなテーマで実践してきたことやポリシーについて語りました。講義の構築には学生の質問が手がかりとなるため、約18,000件の質問に回答してきたそうです。地元の方々にご協力いただいた野外実習や、実験動物技術者の認定校をめざして実現させたことなど、アニマルバイオサイエンス学科での思い出も満載でした。

11年間就職・キャリア部長を務めた松島先生は「ビジネスで得た気づきを教育に~地域の方々に協力いただいた学びの場づくり~」と題し、30年間、企業で研究や提携開発、事業構想に携わった経験や優位性を、大学でどのように生かしてきたか語りました。地域の方々と学生との結着剤になろうと、イベントなどに参加することで信頼感と安心感を得てきた先生は、自分が動いて環境を変えていくことの大切さを語り、学生に活躍の場を与えてくれた地域の方々やOBへの感謝を述べました。

2003年の開学と同時に着任し、研究部長を務めた水上先生は「越境、結合、漂流」と題し、企業で遺伝子工学を研究し、アメリカ留学も果たした青春時代や多くの出会い、多くの外部機関との共同研究の窓口を務めるうちに生まれたベンチャーへの憧れについて語りました。研究、特に創薬開発はチームプレー、同級生は一生の宝であるという学生へのメッセージもありました。先生の作ったプラスミドは世界中で使われており、そうと知らずに本学でも使われていたというエピソードも公開されました。

講義の後は、先生にお世話になった在学生や卒業生から花束などが贈られました。駆け付けた卒業生や地域の方々との話はつきないようで、先生方の在職中の活躍が思い起こされる光景でした。