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ヒトゲノムの謎をメダカから学ぶ

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バイオ大特別招聘教授 清水信義 先生

 
 昨年秋、メダカの飼育水槽を長浜バイオインキュベーションセンターに設営しました(写真)。このラボを「メダカ御殿」と愛称して、多くの院生や学生が「メダカから学ぶヒトゲノムの謎解き」研究を始めています。ヒトとメダカはおよそ2万個の遺伝子をもつが、その6割が共通の働きをしています。従って、ヒトゲノムの謎をメダカから学ぶことができます。メダカ受精卵の発生を実体顕微鏡下に詳しく観察できるし、卵殻を破ってメダカが誕生する瞬間を感動の思いで体験できます。一方、遺伝子操作によって創った体全体が緑や赤、青に光るメダカも元気に泳いでいます。また、心臓、血管などが特に赤や緑に光るメダカも遺伝子操作で創り、薬剤効果のスクリーニングなどに活用しています。さらに、病気のメダカモデルの作製や機能が全く判っていないヒト遺伝子「カオナシ」の正体を知るためにノックダウン法や変異体の分離を精力的に行っています(図)。全く予期せぬ発見に満ちあふれた研究パラダイス「メダカ御殿」への来訪を歓迎します。

 
「メダカから学ぶヒトゲノムの謎解きの研究戦略と成果の例」

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