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教育研究発表大会で“長浜学びの実験室”の成果を発表

2018年2月15日、長浜市教育委員会等が主催する「平成29年度長浜市教育研究発表大会」が浅井文化ホールで開催され、その中で“長浜学びの実験室”での教育実践をまとめた「理科教材及び理科指導の開発に関する実践的研究(2年目)」の報告が発表されました。この研究は、長浜市の理系人材育成事業である、“長浜学びの実験室”での体験的学習活動を通じて、児童・生徒の探求心の高揚、学びの連続性を持たせる単元構成や使用する教材の工夫、教師の指導力向上などを研究課題として、昨年度に続いて行われました。

昨年度の研究発表では、児童・生徒の知的好奇心が刺激され理科学習に対する意欲・関心・探求心が高まること、大学と学校との連続性を持たせた授業を行うことにより普段の授業においても課題意識を持って望む姿が見られたこと、大学との連携による授業実践を通して、教師自身の研究心が高まり意欲が高められたことなどが報告されました。

本年度は昨年度の成果をもとにさらに研究を進め、2年間を通して開発した11回の授業実践から、小学生対象講座「自由研究~土の中の生き物を調べよう~(6年生対象)」と中学生対象講座「生物の体と細胞(中学2年生対象、中学校理科教諭を主体とした大学とのティームティーチングによる実施)」の2つについての報告が行われました。その中で、小学生対象の講座では「観察を通して不思議に思う気持ちや科学する心が育つ」こと、中学生対象の講座では「細胞の観察を通して生物をマクロな視点からミクロな視点へと変容させることができただけでなく、ティームティーチングでの実施により理科教諭の指導力・知識・技能の向上を図る」こともできたことが示されました。

この研究成果は、「平成29年度研究紀要第53集―理科教材及び理科指導に開発に関する実践的研究【実践事例・教材集】」として一冊の冊子にまとめられ、大会に参加された学校の先生方へ配布されました。