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10人がバイオ実験夢チャレンジの成果を発表

2017年度のバイオ実験夢チャレンジ発表会を1月23日に開催し、10人の学生が1年間の実験の成果を発表しました。その中で、最優秀賞には「貝糖化酵素を用いたセルロースの糖化実験」に取り組んだ北原健二さん、優秀賞は「民間薬ゴーヨの成分分析」の栃本和美さんと「植物の接木と植物ホルモンの関係」について実験した山本怜奈さん(いずれもバイオサイエンス学科)が選ばれました。プレゼンテーション賞は、「ミドリゾウリムシを用いた飢餓状態時の遺伝子について」実験した北村穂乃香さん(アニマルバイオサイエンス学科)が受賞しました。

バイオ実験夢チャレンジは、大学に入学したての1年次生を対象に、挑戦したい実験テーマを自分で考え、教員や先輩学生の支援を受けながら実験計画を立て、1年に渡り実験に取り組むというユニークな科目です。この科目の履修学生が2年次には後輩をサポートしたり、1年間でやり残した実験を2年次以降も継続する学生も多く、中には、卒業研究のテーマにする学生が誕生しているのもこの科目の特徴です。

最優秀賞の北原さんの実験は、生態系被害防止リストに指定されている巻貝「スクミリンゴガイ」の食性に着目し、巻貝由来のセルラーゼを用いたバイオエタノール生産への応用方法を研究するもので、これにより需要を高め生息数の増加を抑制することを目的にしたものです。栃本さんの実験は、ニキビや吹き出物への効用が有ると伝えられている、民間伝承薬「ゴーヨ」から成分を抽出して、どのような化合物が含まれているのかを調べました。山本さんの実験は、接木の細胞分裂を促進させる植物ホルモン「オーキシン」に着目し、活着・不活着が各々の植物体が持つ植物ホルモンの種類の違いに関係するのかを明らかにしようとしたものです。

講評で担当教員の西義介先生は、「実験テーマとしては非常に興味深いものが多い。実験途中で終わってしまったものも多いので、次年度以降もぜひ続けて欲しい」と呼びかけました。