×

長浜バイオ大学発の養殖ビワマスを試験出荷

長浜バイオ大学の河内浩行研究室は、(株)びわ鮎センターと共同でビワマスの餌を開発しました。この餌で養殖したビワマスは、天然ビワマスにも匹敵する脂肪の量となっています。

琵琶湖の固有種であるビワマスは、身の色は鮮やかなサーモンピンクで、旬の夏にはマグロのトロにも匹敵する上質な脂が全身に乗り美味しいことで知られています。しかし、天然のビワマスの漁獲量は減少し、産卵期には禁漁となり夏場にしか入手できないという問題があります。一方で、ビワマスの養殖技術の向上に伴い、年間を通して養殖ビワマスが流通するようになりましたが、天然物に比べて脂の乗りが劣り、飼料として与える魚粉や魚油の高騰という問題を抱えています。そこで、本学の河内研究室において養殖ビワマスの脂の乗りを良くする研究を進め、7月30日には、大学関係者と流通関係者で食味試験を行い、その後、長浜地方卸売市場を通じてびわ鮎センターから試験出荷されました。