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長浜バイオクラスターネットワーク(仮称)を設立

 長浜バイオ大学は、長浜市や商工団体と、バイオ技術を生かした特産品づくりを目指して「長浜バイオクラスターネットワーク」(仮称)を、14日に設立しました。

2009年5月13日 日本経済新聞より
長浜バイオ振興産官学ネット あす設立総会

 滋賀県長浜市は長浜バイオ大学や地域の商工団体などと「長浜バイオクラスターネットワーク」(仮称)を設立、14日に設立総会を開く。長浜サイエンスパークや長浜バイオインキュベーションセンター(NBIC)内の企業、大学にある事業のニーズやシーズを発掘。地域企業や他の進出企業への仲介など機動的な連携態勢を整えて地域の産業振興に生かす。
 ネットワークは長浜市と長浜バイオ大学、バイオビジネス創出研究会、長浜商工会議所、浅井商工会、びわ商工会で構成。今年度は、「ビワマス」の特産品化や、サイエンスパーク進出企業の酵素を活用した搾汁技術で農産物をペースト状にした新商品の開発に取り組む。

2009年5月14日 京都新聞より
バイオ生かし、ビワマス特産化
長浜の産官学 14日に組織設立

 滋賀県長浜市や長浜バイオ大、商工団体は、バイオ技術を生かした事業で地域の産業振興を図る組織「長浜バイオクラスターネットワーク」を、14日に設立する。初年度は、琵琶湖固有種の魚・ビワマスの特産品化や、農産物の加工品開発などに取り組む。
 同市が、バイオ関連産業の集積を目指している産業団地「長浜サイエンスパーク」を拠点に、産学官連携による事業展開を本格化させる。第一弾として、地場産の農林水産資源を活用、長浜ブランドの新食材として消費拡大を目指す。
 ビワマスは、県水産試験場が受精卵の染色体を操作して、マグロのトロのように脂ののった成魚に育てる養殖技術を開発した。天然ものの供給量は夏場に限定されるが、養殖ものを使うことによって通年の安定供給が見込めるという。
 計画では、市内の飲食店や加工業者らとともに、メニュー開発や地域ブランド化、販路開拓を模索。「来年度には商品化し、知名度を高めたい」(市商工振興課)としている。
 農産品では、昨秋からサイエンスパーク内の工場で操業を始めた食品メーカーと連携する。酵素分解技術を生かしてブドウなどの果実ペーストを原料にし、アイスクリームやドレッシングなどの加工品の開発を計画している。

2009年5月13日 近江毎夕新聞より
バイオでネットワーク 産官学が新製品開発などで協力

 湖国の農林水産資源とバイオ技術を結び、新たな特産品開発などを目指そうと、このほど長浜市と長浜バイオ大学、地元商工団体などが「(仮称)長浜バイオクラスターネットワーク」を結成する運びとなった。十四日午後二時から市内田村町の長浜バイオ大学で設立総会がある。
 産官学連携で▽バイオ関連の技術情報集約▽企業間、企業と研究機関とのマッチング▽新規プロジェクト企画、推進▽開発品の販路開拓▽バイオビジネスの情報ネットワーク構築―などに取り組むもので、長浜バイオインキュベーションセンターに事務局を置き、市商工振興課が事務を担う。構成団体は長浜市と長浜バイオ大学、会員制の一般社団法人・バイオビジネス創出研究会、長浜商議所、浅井、びわの両商工会。
 今年度は、琵琶湖の固有魚種ビワマスの特産品化、酵素分解技術を応用した果実の加工食品開発などを「長浜アグリバイオプロジェクト」として取り組む予定。
 ビワマスは美味だが、安定的な漁獲が困難で、養殖技術も完全には確立されていない。長浜市などでは、県水産試験場の「三倍体養殖技術」と、同試験場、県立大などが共同開発した養殖用飼料を使い、安定的で高品質のビワマス養殖と販路開拓を目指したい考え。
 また今年十月に長浜ドーム=田村町=で開かれる「びわ湖環境ビジネスメッセ」でのブース開設、京都のバイオクラスターとの連携などを模索する。

2009年5月12日 滋賀夕刊より
湖魚・野菜、バイオで特産品化
湖北地域で5月から新プロジェクト

 バイオ技術で「琵琶湖のトロ」と呼ばれるビワマスを養殖し、新たな湖北地域の特産品として売り出すプロジェクトが間もなくスタートする。
 長浜市、バイオ大、長浜商工会議所、浅井・びわ両商工会が14日に「長浜バイオクラスターネットワーク」を設立。プロジェクトの第1弾として取り組む。
 夏場に限定されているビワマスを、県水産試験場が養殖し、バイオ技術で脂ののった身を実現。天然ビワマスを補完する形で、通年で市場に提供する。
 同ネットワークは旅館や飲食店、加工業者に呼びかけて商品開発に取り組み、養殖から市場までの流通まで総合的にプロデュースする。
 県水産試験場では「ビワマスは脂が身に溶け込んで、トロのように美味しい。市場価値は十分にあるが、知名度と安定供給が課題で、プロジェクトに期待している。」とし、市商工振興課も「来年度には商品化のメドをつけたい」と語っている。
 このほか、長浜サイエンスパークに進出している食品加工メーカー「星野科学」の技術を生かして、湖北産の野菜や果物ペースト状に加工し、ソースやドレッシング、アイスクリームなどの商品化を目指している。
 バイオ技術を生かした特産品作りに、湖北地域の農業、漁業者、飲食店の注目が集まりそうだ。