×

米原市のビオトープで学生たちが生きもの調査

IMGP14538月28日、米原市番場千石谷で行われた自然観察会に、本学の湖北動物プロジェクトの学生(2年次生、3年次生)と齊藤修研究室の学生が参加しました。

米原市番場には、かつて“千石谷”と呼ばれた、数多くの貴重な動植物が生息する自然環境がありましたが、2015年に一般廃棄物最終処分場(ウイングプラザ)が建てられました。この施設の建設に先立って、長浜バイオ大学の学生と米原高校生物部のみなさんや地域の方々が参加して、失われる貴重な生きものたちを少しでも守ろうと、サンショウウオやホトケドジョウなど希少動物の移動作戦が行われた経緯があります。その後、生物保護のためのビオトープが処分場近くに整備されましたが、かつていた生きものたちの現状はあまり分かっていませんでした。そこで、今回の自然観察会が行われることになりました。

本学の学生を含め40人程が参加した自然観察会では、この間の経緯説明の後、二ヵ所あるビオトープに分かれて水生生物の調査を行いました。学生たちは胸まである胴長靴を履き、手に網とバケツを持ってビオトープに入り、熱心に調査を行いました。調査終了後、施設内の集会室で集計と報告が行われ、魚類・水生昆虫など20種近くもの水生動物の生息が確認され、特に心配されていた希少魚類のホトケドジョウはまだかなりの数が生息していることが分かりました。その後、プランクトン調査の結果も報告され、昼過ぎに観察会は終了しました。

齊藤先生は、「千石谷の多くの貴重な自然が失われたことは残念ですが、まだ、ある程度生きものたちは残っていました。今後は、ビオトープの維持管理を含め、いかに貴重な生きものを守っていくのかが重要な課題だと改めて思いました。」と語っています。

IMGP0127IMGP1428IMGP1430