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バイオサイエンス学科 細胞生命科学コース

不思議のミクロコスモスが広がる、生命活動の工場を探検しよう

細胞生命科学コースの概要

私たちヒトの体は、200種類以上に分化した約60兆個もの多種多様な細胞からなっています。細胞は、さらに、組織・器官を形成し、多種多様な生命活動を営んでいます。細胞内には、核、小胞体、
ゴルジ体、ミトコンドリアなどの様々なオルガネラが存在し、まさに不思議のミクロコスモスが広がる生命活動の工場です。

本コースでは、細胞が、どのようにしてエネルギーを生産し、生命活動に使われるのか、タンパク質が細胞内でいかに合成され機能調節
されるのか、また、細胞内の物質輸送システム、オルガネラの生と死、また細胞同士のコミュニケーション、細胞が組織や器官をつくる仕組みなどについても学
びます。さらに、細胞培養や遺伝子組み換え実験など、細胞による効率的な有用物質生産や再生医療における新
しい技術開発のための基礎知識・技術を習得します。

期待される就職分野

生命科学関連の大学院・研究所・企業など、細胞培養・遺伝子操作技術を活かした医薬品開発や動植物の品質改良、医療・保健機関での病因解明などのほか、安全性が求められる食品・化粧品といった多くの分野で研究開発や検査・品質管理の道へ進むことが期待されます。

履修モデル

  1年次〜 2年次〜 3年次〜 4年次〜



人文・社会 哲学
法学(日本国憲法)
歴史学
日本文化論
心理学
情報社会
科学技術史
文学
経済学
日本の歴史と文化(留学生)
現代の社会と政治  
健康 健康保健学      
外国語 英語I
英語II
日本語I(留学生)
日本語II(留学生)
科学英語I
科学英語II
英会話I
英会話II
英語III
英語IV
 
スキル 文章表現
プレゼンテーション技法
     
情報 コンピュータ実習
(情報科学演習)I
コンピュータ実習
(情報科学演習)II
     
自然科学 数学I(数学基礎)
数学II(解析学)
数学III(線形代数学)
基礎物理学I(力学)
基礎物理学II(電磁気学)
化学I(有機化学)
基礎生物学
基礎化学演習
自然科学基礎実験
基礎統計学    
キャリア ライフデザイン
長浜バイオ大学
魅力発見発信プロジェクト
キャリア開発I
長浜まちづくり
魅力発見発信プロジェクト
論理的思考力開発
キャリア開発II  
  エッセンシャル プログレス アドバンスト



講義科目 化学II(物理化学)
生化学I(生体成分化学)
細胞生物学I
基礎微生物学
生命倫理
生化学II(代謝生化学)
生命情報科学概論
放射線概論
安全学
タンパク質科学
細胞生物学II
組織学
ゲノム解析学
酵素科学
遺伝子科学
生体高分子解析学
バイオマテリアル産業論
放射線生物学
細胞工学
生体分子応答学
ゲノム創薬科学
タンパク質工学
病態生化学
応用微生物学
発生生物学
糖質生物学
医学生物学
文献調査・講読
実験・実習科目 遺伝子科学基礎実験
分子科学基礎実験
細胞科学基礎実験
環境科学基礎実験
生命情報科学応用実習I
生命情報科学応用実習II
遺伝子科学応用実験I
遺伝子科学応用実験II
分子科学応用実験I
分子科学応用実験II
細胞科学応用実験I
細胞科学応用実験II
環境科学応用実験I
環境科学応用実験II
遺伝子科学専門実験I
分子科学専門実験I
細胞科学専門実験I
環境科学専門実験I
細胞科学専門実験II
 
総合専門       卒業研究

先輩の研究室を拝見!

発生生物学研究室・植月太一先生

渡邊 直峰さん(大阪・府立高槻北高校出身)
特定の細胞に遺伝子を取り込ませる方法を研究

私の研究は「バキュロウイルスを用いた新たな遺伝子導入ベクターの開発」というものです。ベクターとは「遺伝子の運び屋」のことを言います。

バキュロウイルスというウイルスはあまり聞きなれないと思いますが、本来は昆虫にしか感染しないウイルスです。しかし、遺伝子操作
を行うことで、ヒトの特定の細胞にだけ感染して遺伝子を取り込ませる方法を研究しています。この研究は、もともとモノづくりが好きな私にとって、新しい何
かを創りだすという点でとても魅力的です。この研究が上手くいけば、例えばがん細胞や白血病にだけ遺伝子導入できる道具を作り、その治療に役立つものと考
えています。

また、研究室のメンバー同士の仲が良く、先生も優しくて面倒見のいい先生なので、楽しい大学生活を送れています。

細胞機能学研究室・岩本(木原)昌子先生

橋本 あかりさん(京都・府立洛西高校出身)
体を動かすエネルギー源を合成する酵素を研究

講義のほかに実験実習が多いのが、長浜バイオ大学の特徴だと思います。実験では基本となる操作を身につけることができ、実験を通して得た知識はより記憶に残ります。今まで見たことがなかった実験機器を扱えることもあり、とても楽しかったです。

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研究室では、ATP(アデノシン三リン酸)を合成する酵素の研究をしています。ATPとは身体を動かすエネルギー源です。栄養素か
ら摂取したエネルギーはATPに変換された後、運動や思考、体を作る各種の合成反応などに使われます。食べ物からのエネルギーを使ってATPを合成してい
るのが、ミトコンドリアにあるATP合成酵素です。

先生は明るく気さくな方なので、ちょっとした事でも相談しやすいです。1人ひとり丁寧に対応してくれますよ。また、就職活動についても親身になって考えてくださいます。

細胞工学研究室・小宮徹先生

中川 拓也さん(奈良・私立奈良大学附属高校出身)
細胞死を制御するミトコンドリアを研究


なさんは、一度はミトコンドリアという言葉を聞いたことがあると思います。で、ミトコンドリアという細胞小器官が、細胞の生命維持には欠かせないというこ
とは知っていますか?実は、プログラム細胞死を制御しているのも、この細胞小器官なのです。研究室では、そんなミトコンドリアについて、日々研究を進めて
います。私は酸化ストレス誘導性細胞死と、ミトコンドリアに局在するP5というタンパク質の関係性を研究しています。

研究室の雰囲気は、おとなしい人が多く落ち着いているので、集中して実験に取り組めます。分からないことがあれば先生や先輩が親身
に相談に乗ってくれるので、安心して実験できる環境が整っていますし、就職活動についても的確な助言をしてくださるので、とても心強いですよ。ぜひ、この
研究室で一緒に研究しましょう。

細胞制御学研究室・亀村和生先生

古川 新さん(滋賀・県立八日市南高校出身)
タンパク質の翻訳後修飾という現象を研究

主に動物の培養細胞を用いて、タンパク質ができてからの飾りつけである「翻訳後修飾」という現象をターゲットにして研究を進めています。翻訳後修飾は、今ホットな研究領域なので、生物が好きな方は知っているかもしれませんね。

たまたま今年のメンバー構成のせいか、研究室には"マジメ"な雰囲気が漂っています。ただ、数少ない楽しみである研究室メンバーでのイベントや飲み会では、みんなでわいわいと楽しんでいます。

ボスの亀村先生はとても温和な方で、研究室メンバーから大変慕われています。もちろん研究に関しては真摯な方で、学生に対しても自由に意見をいう場を与えてくださり、指導も熱心にしてくださいます。

この研究室に入って、本当に充実した生活を送っています。翻訳後修飾に興味がある方は、是非入学してこの研究室に来てみてください。

細胞生理学研究室・奈良篤樹先生

尾澤 知加子さん(大阪・府立芦間高校出身)
細胞内での物質の輸送のしくみの解明

こ私は高校のときから生物が好きで、自分たちの体が細胞の集まりでできていることを知り、細胞にとても興味を持っていました。長浜バイオ大学に入学し、実際に体験することで、さらに生物の面白みを感じることができました。

私たちの研究室では、主に細胞内輸送の研究を行っています。私たちの体の中でどんなふうにして物質が運ばれ、移動しているのかを調べています。まだまだ解明されていない分野ですが、研究が進めば将来の細胞医療への利用が期待されています。

雰囲気はのんびりとしていて、自分のペースで過ごせる研究室です。もちろん研究には真剣に取り組んでいます。先生ははっきりものを
言う人なので少し恐がられがちですが、実は面倒見がとても良くて、就職の相談などにもとても親身になってくれる、ユーモアあふれる楽しい先生です。