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滋賀医科大学との連携事業

共同大学院事業と国際的な3大学の連携

滋賀医科大学との大学間連携により、医学関連の本学カリキュラムが充実、教材開発や共同講義では特筆すべき成果をあげています。この事業は、平成20年度の文部科学省「戦略的大学連携支援事業」に採択されたプログラムです。

医学や生命倫理などの共同講義も実施

教材の共同開発では、ヒト臓器を用いた解剖実習を可能にする脳の包理標本を開発。コンピュータグラフィックスを駆使した臓器3D立体画像の作成、インフルエンザウイルスや健康に関する遺伝子を対象にした研究と教育教材の開発などの成果をあげています。
共同講義・実習では、4年次対象「医学生物学」の講義が 滋賀医科大学の教員によりスタートしており、大学院でも同様に「バイオ機能科学技術特論」が開講されるなど、医学関連のカリキュラムの充実が図られています。
教員による共同研究では、ゲノム創薬の開発などを目的とした、メダカを用いた疾患モデル作製の研究が注目を集め、共同FD(授業改善)SD(教職員研修)などの課題も前進しています。

滋賀医科大・瀧助教による解剖学の講義

滋賀医科大・鳥居教授による動物科学実験の教育訓練講義

共同大学院開設に向けた連携の強化

脳の3D解剖教材

2011年度からは新しい試みとして、本学が開発した双方向の遠隔授業システムを活用して、滋賀医科大学との共同授業を実践しています。
共同研究では、既に滋賀医科大学の大学院生が本学で微生物の共同研究を始めていますが、新たにメダカを使ったヒトの疾患モデルづくりの共同研究も開始される予定となっています。
こうした連携を基盤に、共同大学院開設に向けたワーキンググループも設置されています。

国境を越えた3大学の国際的な連携

3大学による学術交流協定調印式(2010年8月)

滋賀医科大学との大学間連携は、2010年、中国・東北大学を加えて、世界的にも画期的な国境を越えた三大学連携へと発展しました。これに
より、東北大学の医療情報学、滋賀医科大学の臨床医学と医科学研究、そして本学のバイオテクノロジー・バイオインフォマティクスという、それぞれの得
意分野の融合・活用で、新しい学問領域の構築へと進むことになります。
今後は、三大学に共通する研究テーマでの共同研究、留学生や教員の交流などに、取り組むことにしています。